マイクロソフト、マルウェア対策ソフトを強化--ブラウザへの不正操作を防止

Larry Seltzer (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2014-12-15 12:13

 Microsoftは米国時間12月11日、同社の全マルウェア対策製品に、不正なソフトウェアによる動作を検出する機能を追加したと発表した。これは同社が10月に明らかにしていた対策機能の一部だ。残りの機能は2015年1月1日に追加するという。

 機能強化の多くは、ブラウザの拡張機能と設定に関するもの。主要なブラウザは不正な操作という問題に対し、新しくインストールされた拡張機能をデフォルトで無効化する方法で対応している。そのため、ユーザーは明示的に意思表示をしなければ、新しいソフトウェアをインストールできない。だが、一部のプログラムはこの制限を回避してしまう。Microsoftは今回、以下の2つの行動を「許されないこと」と定義している。

  1. ブラウザツールバー、拡張機能、アドオンをインストールするかを確認するためにブラウザが表示するダイアログを回避する。
  2. ブラウザの機能や設定を、ユーザーに閲覧または修正させないようにする。

 たとえば、ソフトウェアの中には、GroupまたはLocal Policy Objects、レジストリ変更、設定ファイルの変更を利用して、デフォルトで遮断または無効化されているソフトウェアをインストールするよう許可するものがある。

 今回のような機能はホスト侵入防止システム(Host Intrusion Prevention Service:HIPS)と呼ばれており、他の多くのセキュリティスイートではすでに搭載済みだ。Kasperskyでは「Application Privilege Control」という機能名で関連するサービスの一部として入っており、Microsoftのものよりも柔軟性が高く、統合された機能となっている。

 だがMicrosoftのマルウェア対策製品は、デフォルトでユーザーが得ることができる土台となる。Microsoftは声明で、最新の機能は同社の「Internet Explorer」だけではなく、すべてのブラウザに適用されると説明している。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    生成 AI 「Gemini」活用メリット、職種別・役職別のプロンプトも一挙に紹介

  2. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  3. ビジネスアプリケーション

    急速に進むIT運用におけるAI・生成AIの活用--実態調査から見るユーザー企業の課題と将来展望

  4. クラウドコンピューティング

    Snowflakeを例に徹底解説!迅速&柔軟な企業経営に欠かせない、データ統合基盤活用のポイント

  5. ビジネスアプリケーション

    AI活用の上手い下手がビジネスを左右する!データ&AIが生み出す新しい顧客体験へ

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]