データベース管理
データについては大げさな話も多いが、効果的に使えば強力なものになり得る。
「自分たちが集めているデータにはかなりの力があると、企業は気づいている。われわれはその可能性を生かす方法を見つけだして活用し、それを企業グループの手に返すことで、企業が優れたビジネス上の意思決定を下し、正しくトレンドをつかむための手助けができる」(Reed氏)
Stanger氏は、データの収集に取り組む業務はどれも、関連テクノロジや、データベース管理とデータベース設計に関する業務と同じように、有望な業務だと考えている。
「優れたデータベース担当者は、MongoDBを理解できるようになったら(型通りなアプローチのようだが)、OracleやIBM DBだけでなく、MongoDBや、NoSQLデータベース、さらにはオブジェクト指向データベースを理解することが非常に重要である」(Stanger氏)
セキュリティ
「セキュリティは何よりも重要だ」(Walden氏)
セキュリティは新しい話ではないが、その重要性が下がっていないことは確かだ。
「2014年は明らかに大きな問題が発生した。JP Morgan、Home Depot、Targetなどだ。低レベルから高レベルまで、個人情報へのアクセス管理から物理的インフラストラクチャ、ファイアウォールまで、あらゆる種類のセキュリティ問題がこれからも一番の話題となるだろう」(Walden氏)
Stanger氏も同じ考えだ。
「特にセキュリティの分野で私が感じているのは、脅威管理と、攻撃の適切なしきい値を監視するようシステムを設定できることが重要であるということだ」(Stanger氏)
監視は極めて重要だ。問題がいつ発生していて、いつ発生していないかを把握する必要がある。
プロジェクトマネジメントとソフトスキル
「大半の人はIT部門というと、プログラミングや、PCの修理、ファイアウォールの構築といったことをするコンピュータ専門家のことを考えるが、プロジェクトマネジメントが非常に重要であることが、次第に分かってきている」(Stanger氏)
CompTIAは、調査や、自分たちが目にしているプロジェクトマネジメント認定資格の増加を通じて、それが注視すべき傾向であると考えている。
ITには、設備、ライセンス、ソフトウェアなどに費用がかかる。ITプロジェクトとなると、企業は物事がスケジュール通りに進むという保証を欲しがる。
「そうでなければ、もともとかなり高い費用が、さらにおそろしく高くなってしまう」(Stanger氏)
幅広い対応力
この点は、Stanger氏が論じた別の点とつながっている。IT担当者はもっと多様なスキルを身に付ける必要がある、ということだ。現在のスキルとも重なる、自らの価値を高めることのできる分野を見つけよう。
Stanger氏は次のような例を挙げている。「仮想化のことを言っているだけでは十分ではない。仮想化とセキュリティの知識を結びつけられれば、素晴らしい組み合わせが実現できる」
そして、進化するテクノロジの需要によって、こうした幅広いスキルセットが必要になるかもしれない。
「(こうしたスキルがなければ)クビになるか、誰かに取って代わられるかのどちらかになる」(Stanger氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。