究極の皮肉は、技術面で大きな貢献を果たす職員の多くが、たとえそれが自分の真の望みではなくても、最終的に自分の会社を設立して経営することがある、ということだ。そうした人は、自分が一番好きなことをやり続けられるように経営を他者に押しつける、というユニークな課題を抱えている。
あるテクノロジ企業の最高経営責任者(CEO)兼創設者は、「私はある製品を発明した後、それを市場で応用する方法を思いついた。それからすぐ、顧客数は数百人規模に達したが、さまざまなことを管理する必要が生じたため、私は新しいアイデアを模索することができなくなった。そこで、私は顧客に対応するセールス担当バイスプレジデントと会社の経営を担当する最高執行責任者(COO)を雇った。私は今もCEOで、自分が理想とする創設者でもある。つまり、新しいテクノロジを生み出せるということだ」と述べている。
経営分野のキャリアを無理に選ぶ必要はない
技術分野の優秀な人材が学ぶべき教訓は、自分の意思に反して無理に経営分野に進む必要はない、ということだ。技術分野のキャリアの道を進むことを選んだ人が検討すべき4つのベストプラクティスを紹介しよう。
1.技術的な才能を評価してもらえるところに行く
自分の仕事を高く評価してくれない企業に属している人は、高く評価してくれる企業を見つけよう。IT技術分野の優秀な人材が不足していることを考えれば、そうした企業はたくさん存在するはずだ。
2.専門分野の能力を高める
自分の専門分野の新たな進展に遅れずについて行くようにしよう。習熟しているからという理由だけで同じツールと手法を何年も使い続けて、停滞しないようにすること。
3.チームプレーヤーになる
技術面で大きな貢献を果たす人の多くは、機械に関心を集中させているため、コミュニケーション能力に乏しい。エンドユーザーや経営陣、Cレベル幹部、上司に対して自分のしていることの価値を簡単な言葉で説明できる会話力を備える人は、企業に非常に大きな価値をもたらすと評価してもらえるだろう。
4.自分の仕事を楽しむ
技術面で最も大きな貢献を果たす人は、自分の仕事に情熱を持っている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。