2014年のエンタープライズ市場では新興企業が存在感を示したが、2015年もその勢いは衰えを見せない。
Box、Dropbox、MongoDBG、Zendeskなど、エンタープライズ市場における企業で、莫大な評価額をともなう大規模な投資やイグジットが見られた。これがエンタープライズ市場に対する起業家や投資家の関心をかき立て、今その関心が生んだ成果が見え始めている。
さらに、ベンチャーキャピタルの投資が2014年前半に2001年以降で過去最高額に達しており、これが今後数年間の新興企業の強力な基盤を形作っている。この記事では、エンタープライズ分野で2015年に注目すべき10の新興企業を紹介する。
1.Slack
Slackは、Stewart Butterfield氏が設立した、2014年に最も話題になった新興企業の1つで、エンタープライズ向けメッセージングプラットフォームを提供している。Slackは2014年に、エンタープライズ向けツールとしては前例のない口コミによる成長を遂げ、将来は電子メールを上回る可能性を秘めたコミュニケーションツールとして有名になった。2014年終盤には1億2000万ドルの資金を調達し、企業価値は10億ドルを上回った。
2.Docker
2014年の末頃には、誰もがDockerを話題にしているというような状況が生まれた。同社は、コンテナベースのアプリケーション作りのためのオープンソースプラットフォームを提供している。コンテナは新しい技術ではないし、Dockerの設立は2013年の前半だったのだが、2014年になってからDockerの人気とインストールベースが急速に拡大した。同社はまた、2014年秋のラウンドで4000万ドルを調達し、企業価値を大きく上昇させ、2015年もイノベーションを続けていくための資金を手に入れた。
3.Bluebox
BYODが進むにつれ、企業は従業員が利用するおびただしい数のデバイスに対応するため、しっかりしたモバイルセキュリティを必要とするようになる。サンフランシスコに本拠を置くBlueboxは、社内と出先の両方でモバイルデータの安全を守り、企業データの保存や利用について新たな提案を行っている。またBlueboxは、独特な「個人モード」機能を持っている。これは、従業員はいつでも企業データへのアクセスを一時停止し、個人としてデバイスを利用できるというものだ。同社は2014年前半にシリーズBラウンドで1800万ドルを調達した。
4.MetaMind
2014年には人工知能(AI)と深層学習がもてはやされたが、MetaMindはエンタープライズ市場のそのエネルギーをうまく捉えた。同社は自然言語処理、画像予測、およびデータベースツールを提供している。MetaMindの特徴は、人工知能の専門家でない人でもAIを扱えるようにしていることだ。同社は、Marc Benioff氏やKhosla Venturesなどのシリコンバレーの有名どころから大きな支援を受けて、2014年12月に設立された。
5.Illumio
Illumioは2013年から2014年の大部分を、数回の巨大な資金調達ラウンドを経ながら、水面下で活動していた。しかし、2014年の末になって一般へのサービスを開始し、2015年に注目すべきセキュリティ関連新興企業の1つとなった。Illumioが提供するのは、データセンターとクラウド用のセキュリティ製品だ。これを使用すると、実行中のワークロードごとにセキュリティポリシーを定めることができる。この製品はほかに例がないもので、どこでもアプリケーションを守ることができ、そのセキュリティプロセスは変化に適応することができる。