イー・ガーディアンは1月27日、ECサイト向けサービス事業者などを対象に「模倣品画像検知システム」を開発し、サービス提供を開始したと発表した。同社が提供する人工知能型画像認識システム「ROKA SOLUTION」の第四弾としている。
ROKA SOLUTIONは、あらかじめ目視で分類した大量の画像や動画データを「教師データ」としてコアエンジンに読み込ませ、対象となる画像や動画を判定させ、正しく判定できるかどうかを数値で評価し、間違っていれば自動学習する。この作業を繰り返し行う事で、判別能力が向上するという。
これまでに「児童ポルノ撲滅フィルタ」「メディア向けコンテンツ連動型広告対策用画像フィルタ」「広告主・代理店向け不適切コンテンツ判定フィルタ」の3種類のサービスとして提供されており、今回の偽物検知システムはその第四弾という位置づけ。
同システムは、「画像を利用した詐欺行為の簡易化」「テキスト情報に加えて画像情報量の増加」という状況に対応ししており、目視では発見しにくい規則性を発見できるとのこと。
同システムの特徴は以下の通り。
- 過去の不正利用された画像と完全一致した画像、元画像から加工された画像まで発見可能(検知率は児童ポルノで99.5%)。類似している画像順にピックアップできるので、似たような手口も自動で対応可能
- 人力で新しく見つけた模倣品画像を学習させ、精度を高めていく
- システムによる自動判定なので、スピーディに判定結果(0.3秒/枚、データの受け渡し時間3~5分程度)を返せる