北海道は、「SARMS」(Software Assets Registration Management System、ソフトウェア資産台帳管理システム)を導入、ソフトウェア資産管理体制を構築した。SARMSと連携するインベントリツールを提供したエムオーテックスが3月18日、導入事例として発表した。
SARMSは、ISO/IEC 19770-1とJIS X 0164-1に基づき、組織におけるソフトウェア資産を管理するための基準として策定された「ソフトウェア資産管理基準」と「ソフトウェア資産管理評価基準」に準拠したソフトウェア資産管理(SAM:Software Asset Management)を実施するための台帳管理システムで、オープンソースソフトウェアとして提供されている。
インベントリツールと連携させることで、実態と台帳が乖離(かいり)しないように運用できる。
北海道では、複数メーカーからのライセンス違反の可能性を指摘され、ライセンス調査依頼を受けたことをきっかけに、ソフトウェア資産管理体制を構築。当初はPCのソフトウェアのインストール状況を手作業で確認していたが、約4万台あるPCの情報を正確に管理することは困難だった。
そこでSARMSおよびインベントリツールとしてエムオーテックスの「LanScope Cat」を導入、同時に全課でライセンス管理に取り組む運用体制も構築した。これにより、複数ソフトウェアメーカーのライセンス調査に対し、1本の過不足や不明もなく対応を完了したとしている。
こうした対応により、あるメーカーの担当者から「この5年間でライセンス管理レベル・体制が飛躍的に向上した」と評価されたとしている。