NTTデータスマートソーシングとコンカーは4月17日、出張経費管理のクラウド型BPOサービスで業務提携すると発表した。NTTデータスマートソーシングは、経費管理クラウドサービス「Concur Travel & Expense」を用いて出張旅費などの経費精算を請け負うBPOサービスを国内企業向けに 9月から提供する。
Concur Travel & Expenseは、出張旅費、交際費、近接交通費などの経費管理を、企業の社員や経費管理部門がクラウド上で行うことができるサービス。経費申請の事前審査機能により、規定外の経費申請をシステム的に防ぐことができるのが特徴だ。世界で3万社、国内で400社の導入実績があるとする。
今回、NTTデータスマートソーシングが開始するBPOサービスでは、Concur Travel & Expenseをプラットフォームとして、経費精算の事前審査、データ入力、支払審査までの業務を同社が一括で請け負う「業務BPOサービス」――を提供する。加えて、業務請負以外に、「コンサルティングサービス」「システム導入サービス」「サポートサービス」のメニューを用意する。
コンサルティングサービスでは、(1)経費に関する顧客企業の社内規定をガバナンス、コンプライアンスの観点で見直し、提案する「制度コンサルティングサービス」、(2)経費支出傾向の分析と可視化、他企業間接費データなどのベンチマークに基づいた運用変更やコスト削減の提案を行う「間接費可視化サービス」、(3)経費履歴データを分析して過大な経費利用や不正利用の疑いを検出する「不正検出サービス」、(4)航空会社やホテルの集約、出張規程の厳格化などを通じて費用を最適化する「ビジネストラベルマネージメントサービス」を提供する。
システム導入サービスでは顧客企業の経費規定にあわせたConcur Travel & Expenseのシステム設計支援、サポートサービスでは経費規定の変更に応じたConcur Travel & Expense設定変更作業と通常時の社内ヘルプデスクサービスを提供する。
なお、BPOサービスの営業活動、マーケティング活動はNTTデータスマートソーシングとコンカーの2社で協働する。今後3年間で、大企業を中心に100社への導入、売上高20億円目指す。