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記事集:クラウドのネットワーク監視

メインフレームに接続しなければ価値がない--日本IBMのハイブリッドクラウド

羽野三千世 (編集部)

2015-05-07 19:14

 日本IBMが打ち出したクラウド事業戦略は、総括すると、「メインフレームありきのクラウドシフト」――だろうか。

 同社 クラウド事業統括担当 執行役員の小池裕幸氏は、4月27日に開催された2015年度の事業戦略説明会で、「クラウド上で作られているアプリの91%がメインフレームにアクセスする」とのデータを挙げ、メインフレーム「z Systems」などに蓄積された定型データとPaaS「Bluemix」上のアプリが連携する同社ならではのハイブリッドクラウド構想の意義を強調した。

 同社が描くハイブリッドクラウドは、(1)オンプレミス対クラウド、(2)SoR(System of Record)対SoE(System of Engagement)――の2軸で見ると分かりやすい。このすべてに対応できる製品とサービ スをそろえ、全方位で連携可能な仕組みを提供するとしている。


日本IBMのハイブリッドクラウド構想

 SoRとは統合基幹業務システム(ERP)に代表されるような、顧客が“購入してから” を処理するためのものであり、主に定型化データが蓄積される。対するSoEは、顧客との関係を拡大、深化させるためのものであり、いわば顧客に“買ってもらう”ためのシステム。ソーシャルメディアやモバイルなどのデータ、それらを分析したデータを処理する必要がある。

 オンプレミスのハードウェアとして、z SystemsやUNIXサーバの「Power Systems」、垂直統合型システムの「PureSystems」がある。オンプレミスのハード ウェアは、ユーザー企業の外側にあるIaaS「SoftLayer」とPaaS「Bluemix」上のアプリと連携する。

 特に、同社のハイブリッドクラウド構想の核になるのは、オンプレミスのSoRと、Bluemixアプリとの連携だ。「クラウドアプリはSoRにつながらなくては価値がない」(クラウド事業統括 クラウドマイスターの紫関昭光氏)とまで言う。

 オンプレミスの基幹系システムとオフプレミスのBlumixアプリをセキュアに接続する仕組みとして「Secure Passport Gateway」を提供する。Secure Passport Gatewayは、オンプレミス側に「セキュアゲートウェイクライアント」をDockerイメージから作成し、オンプレミスとBluemixアプリの間をトンネリングする機能である。


「Secure Passport Gateway」の機能概要

 日本市場において“全方位“ハイブリッドクラウドの訴求力を高めるために、同社は2月に、クラウド事業統括の組織体制を刷新。IaaS、PaaSに関するソフトウェアとサービスを担当する営業、技術、マーケターなどの人員を、社長直下の組織として統合したとする。

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