「iPhone 6」が好調なAppleの「iOS」は、エンタープライズ市場で引き続き「Android」に対する優位を維持するとともに、規制産業で大きなシェアを占めていることがGood Technologyのデータで明らかになった。
法人向けモビリティ管理を手がけるGood Technologyによると、2015年第1四半期のアクティベーションに占めるiOSの割合は、エンタープライズ市場で72%、タブレット市場で81%にのぼったという。
なかでもiOSは、政府、教育、金融サービスといった規制産業におけるアクティベーション数が高い数字を示し、教育部門で83%、公共部門で80%、金融サービス部門で76%のシェアを獲得した。
一方のAndroidは、ハイテク分野のような規制の緩い業界での利用率が高く、47%のシェアを獲得したと、Good Technologyの「Mobility Index Report」は報告している。
他の注目結果としては次のようなものがある。
- カスタムアプリの開発は一部の業界で急増した。たとえば、保険業界でアクティベートされたアプリ全体の34%はカスタムビルドだった。
- 企業および専門職向けサービス業界において配備されたアプリの64%は、コンテンツの編集、アクセス、安全なブラウジング関連のアプリだった。
- 製造業界でアクティベートされたアプリの47%は、イントラネットやウェブアプリにアクセスするための安全なブラウザだった。
- 第1四半期のタブレット端末のアクティベーション数におけるAppleのシェアは81%で、前年同期の92%から低下した。
なお、「Windows」が第1四半期のエンタープライズ向けタブレット市場に占めたシェアは4%となった。Windowsタブレットは特に小売業界で堅調で、5%のシェアを獲得した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。