編集部からのお知らせ
解説集:台頭するロボット市場のいま
解説集:データ活用で考えるデータの選び方

電力、ガスなどの制御システムに特化したセキュリティ製品を強化--日立システムズ

NO BUDGET

2015-06-08 18:34

 日立システムズは6月8日、電力、ガス、水道、鉄道などの社会インフラや、プラントや工場の製造ラインなどで利用されている制御システムに特化したセキュリティ対策商品の販売をこの夏から開始する。制御システム機器開発者に向けた国際認証取得製品を活用したファジングサービス(脆弱性診断サービス)と制御システム運用者に向けたサイバー攻撃対策ソフトウェア。

 日立システムズは、今回のサービス拡充によって、情報制御ネットワークだけでなく、制御システムの核となる制御ネットワークフィールドネットワークのセキュリティも提供していくという。

 これまで情報システム向けに提供してきたセキュリティサービスや技術、ノウハウを生かしながら、制御システムの特性に対応したサービスを順次拡充、提供し、2018年度末までに累計約8億円の販売を目指す。


「SHIELD制御システム向けセキュリティ」の概要図
  • IDS:侵入検知システム
  • PLC:プログラマブルコントローラ(制御装置)
  • DCS:分散制御システム

 制御システム分野では、独自仕様の専用システムが主に使われてきたが、近年では情報システムで利用されている汎用製品、技術を利用するオープン化が進んでいる。

 しかし、オープン化に伴って、制御システムを標的とした情報収集や不正操作を行う高度で巧妙なマルウェアが発見されるようになっており、制御システムへのサイバー攻撃に対するセキュリティ施策の重要性が高まってきている。

 これに対し日立システムズでは、制御システムに関するセキュリティ対策サービスを「SHIELD 制御システム向けセキュリティ」として体系化し、10月から提供してきた。今回、サイバーセキュリティ領域における研究開発を専門とするFFRIとの協業により、新たに以下の2商品の販売を開始する。

制御システム機器開発者向けファジングツール「Raven ES」

 Raven ESは、FFRIの組み込み機器向けぜい弱性検査ツール「FFR Raven」をベースとした制御システム機器のぜい弱性診断を実施するための日立システムズのソフトウェア。

 同製品は、制御機器のセキュリティ保証に関する国際認証制度(EDSA認証)で規定されたセキュリティ検査を行えるツールとして、国内で唯一認証を取得している(5月末現在)。制御システム機器開発者を対象に、ソフトウェアライセンスの販売や、同製品を活用したファジングサービスを提供する。

 これまで日立システムズでは、情報システムに対するぜい弱性診断サービスを提供してきたが、この製品を用いることで制御システム機器に関するぜい弱性診断が可能となる。

制御システム運用者向けマルウェア対策ソフトウェア

 制御向けyaraiは、情報システム向けのサイバー攻撃対策用ソフトウェアとして多くの実績を持つFFRIの主力製品「FFRyarai」を制御システム向けにカスタマイズしたソフトウェアで、日立システムズが独占的に販売する。

 従来からのFFRyaraiの機能に加え、予め登録したプログラムのみ動作を許可することができるホワイトリスト機能を実装している。

 これらの機能は、万一の障害発生時の影響が大きく容易にはセキュリティパッチ(修正プログラム)を適用できない制御システムのセキュリティ対策として有効とされる。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

Special PR

特集

CIO

セキュリティ

スペシャル

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]