モスクワに拠点を置くKaspersky Labは現地時間6月10日、自社のシステムが攻撃を受けたことを明かした。攻撃者は国家のために活動しているハッカーである可能性が高いという。
顧客のデータは無事だ、と同社は述べる。Kasperskyによると、今回の高度な攻撃は、ユーザー情報には近づかずに、Kapersky自身のシステムと知的財産に照準を絞っていたという。同社はその後、攻撃者に悪用されたセキュリティホールを修復した。
Kasperskyは今回の攻撃に関する詳細な説明文を公式サイトに掲載し、攻撃を行ったハッカーたちは「これまでに確認されたあらゆるハッカーの1世代先を行っている」と述べた。攻撃者は、ゼロデイ脆弱性(開発者が認識していないソフトウェアのセキュリティホール)を悪用する手法を用いた。痕跡もほとんど残さなかった。
Kasperskyは、攻撃者と思われる国家を名指しすることは控えた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。