IT管理やセキュリティなどさまざまな効果--仮想デスクトップを導入した万成病院

ZDNET Japan Staff

2015-06-18 10:52

 岡山県岡山市の特定医療法人、万成病院は、仮想デスクトップ「VMware Horizon」とハイパーバイザ統合型ストレージソフトウェア「VMware Virtual SAN」を導入した。院内の医療従事者430人が利用する120台の電子カルテ用クライアント端末を、仮想デスクトップの利用を前提に機能を極限までそぎ落とす「ゼロクライアント」環境に移行させた。

 これにより、時間と場所を問わない業務環境による生産性向上や、電子カルテシステムと連携させて病状をタブレットを使って患者に説明するなど、医療サービスの充実を図っている。

 また、VMware Virtual SANにより、共有ストレージを導入した場合と比較して、初期導入コストから運用コストまでのIT環境のライフサイクルコストや関連コストを削減。トラブル発生時もマスターイメージにパッチや修正プログラムを適用するだけですべてのデスクトップ環境に反映できること、煩雑なストレージ管理を簡素化できるなど、管理工数の削減とIT管理者の負担軽減といった効果もあった。

 万成病院が従来から利用していた紙カルテでは、書類ごとに複数回の転記が必要になるなど、間接的な事務作業の負担があった。

 また、秘匿性の高い患者情報がローカルのPCで個別に管理されていたため、セキュリティリスクを抱えていた。そのほか、PCが院内の限られた場所にのみ設置されていたため、医療従事者は情報入力やデータ参照のたびに医療現場を離れる必要があるなど、作業時間のロスが発生していた。

 一方、PCのトラブル対応やメンテナンス作業などの運用管理業務が増大することで、担当者の負荷が増えていることも課題となっていた。

 万成病院は今後、タブレットをさらに活用し、リハビリに取り組む患者にリハビリの効果を視覚的に認識させるなど、医療現場のさまざまなシーンでのタブレット活用を検討している。

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