日立ソリューションズは1月20日、「セキュア端末 認証強化ソリューション」を1月21日から提供開始すると発表した。指静脈認証装置「静紋 J300」とクライアントPC上で動作するシングルサインオン(SSO)ソフトウェア「SRGateクライアントエージェント(SRGateCA)」がデスクトップ仮想化ソフトウェア「VMware Horizon(with View)」上で動作することを検証した。
税別価格は、静紋が1台あたり2万8000円、「認証管理システム AUthentiGate J300クライアントライセンス」が1ライセンスあたり2万円、SRGateCAは100ユーザーあたり70万円。
システム構成例と認証強化の適用箇所(日立ソリューションズ提供)
日立ソリューションズでは、これまでMicrosoftの仮想デスクトップ基盤(VDI)のほか、デスクトップ仮想化ソフトウェア「Citrix XenDesktop」やアプリケーション仮想化ソフトウェア「Citrix XenApp」に対応する静紋とSRGateCAを提供してきた。
今回は、VMwareが提供するプロトコルのPCoIP(PC over IP)環境で静紋とSRGateCAが標準で動作することを検証した。PCoIPの利用でWindows系のOSを搭載したシンクライアント端末だけでなく、非Windows系のシンクライアントでも指静脈認証の動作が可能となる。
Horizonと指静脈認証、SSOを組み合わせることで、企業に広く普及している仮想化環境の既存システムでパスワードの盗難や流出によるなりすましを防ぎ、より確実な本人確認を実現すると説明。エンドユーザーは複雑なパスワードを覚える必要がなくなるだけでなく、一度の認証で複数のアプリケーションを利用できるため、利便性が向上するとメリットを強調している。