Microsoftは2015年6月中に、「Windows Insider Program」に参加しているテスターに対し、「Windows 10」用ソフトウェア開発キット(SDK)のプレビュー版の提供を開始する。
Microsoftの担当者は、米国時間6月22日のブログ記事で、今後はWindows 10用SDKのプレビュー版を頻繁にリリースする予定だと発表した。
同社は2015年3月下旬に、Windows 10用開発ツールの最初のテストビルドを提供している。このツールは、開発者がユニバーサルWindowsプラットフォーム(UWP)アプリを作成し、ストアに提供するのを支援するように設計されている。Microsoftはその後、SDKのプレビュー版を提供する予定だったが、当初の計画に反して提供が遅れていた。
6月22日のブログ記事には、次のように述べられている。
われわれの目標は、Windows 10 Insider Program Fast Ringを通じてOSを提供するのに合わせて、Windows 10用SDKのプレビュー版をリリースすることだ。プレビュー版リリースの一部として、対応するバージョンの「Windows 10 Mobile」エミュレータもリリースする予定になっている。OSのリリーススケジュールに合わせるよう最善の努力をするものの、すべてのOSのリリース時に最新版のSDKを提供できない可能性も残っている。
Windows 10はWindows 8.1のストアアプリを実行できるように設計されており、Windows 10 MobileはWindows Phone 8.1のストアアプリを実行できる。しかしMicrosoftは、開発者に対して、それらのアプリがWindows 10でも想定どおりに動作するかどうかをテストで検証することと、「Cortana」の統合などのWindows 10の新機能を活用できるように、アプリをアップデートすることを勧めている。
同社はまた、ウェブサイトで「ホスト型」のアプリを提供することに関心のあるWindows開発者に対する情報も新たに提供している。「Project Westminster」というコードネームを持つこの取り組みは、MicrosoftがBuild 2015で発表した、新しいWindows 10ストアにより多くのアプリを呼び込むための4つの施策の1つだ。
PCおよびタブレット向けのWindows 10は、7月29日にリリースされる。スマートフォンおよび小型タブレット向けのWindows 10 Mobileは、2015年中に提供される予定であり、リリース時期は秋になる可能性が高い。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。