電力、ガスなど公益企業向け顧客情報管理ソフトウェアを発表--オラクル

NO BUDGET

2015-07-09 06:30

 日本オラクルは7月8日、オラクルの公益業界向け顧客情報管理アプリケーションの最新版「Oracle Utilities Customer Care and Billing R2.5」の提供を開始すると発表した。

 Oracle Customer Care and Billing(CC&B)は、公益事業者の顧客に関する契約、検針結果、料金メニューや請求情報などを統合的に管理できるアプリケーション。日本でも大手公益事業者に採用されており、特に電力小売自由化の流れをうけて、新料金メニューなどを短期間で設定できる柔軟性が高く評価されているという。

 最新版のR2.5で拡張された点は以下の通り。

ユーザー画面の操作容易性の向上

 CC&Bのユーザー画面として、オラクルのアプリケーション製品のユーザー画面の標準デザインテンプレート「Oracle Alta User Interface」を新たに採用した。これにより、表示速度の大幅な向上、モバイル対応などを実現した。また、最先端のユーザー画面の設計方針として定着しつつあるアイコンやテキストの拡大、平面的でシンプルかつ空白を広くとったデザインを実装し、業務部門ユーザーでも直観的に操作できるようなった。

アプリケーション開発言語をJavaに刷新

 CC&Bの開発言語は、一部COBOLで実装されていたが、すべてJavaに刷新した。これにより、世界最大規模である900万人の開発者コミュニティを保有するJava技術者を、システム構築時や構築後の運用管理において活用でき、公益企業のシステム導入や維持、運用における負担を軽減する。

 また、Javaで構築された他の業務システムとの連携が容易になり、さらに機能拡張も円滑に行えるため、電力・ガスシステム改革に求められるシステムの柔軟性を実現する。

 日本オラクルは、2013年に電力システム改革を包括的に支援する組織として「電力システム改革推進室」を立ち上げ、電力会社のシステム改革に向けたコンサルティングなどを提案してきた。

 今回、新たに電力、ガスシステム改革法案の閣議決定を受け、日本オラクルでは、同組織を「電力・ガスシステム改革支援室」に改め、ガス会社や電力事業に新規参入する企業も含めて幅広く提案する体制を整え、公益事業者の円滑なシステム変革を支援するとしている。

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