Microsoftは、Nokia事業の再編による多大な損失と、主にエンタープライズ事業に関連する明るい側面を含んだ第4四半期をもって、同社会計年度を終えた。
Microsoftは、第4四半期(6月30日締め)の損失が20億5000万ドル(1株あたり40セント)であったと発表した。Nokia買収に伴う評価損として75億ドル、再編関連費用として7億8000万ドルを計上したためである。経費を除く1株あたり利益は62セントだった。第4四半期の売上高は221億8000万ドルだった。
ウォール街のMicrosoft第4四半期に対する予測は、売上高220億6000万ドル、1株あたり純利益56セントだった。
Microsoftの第4四半期には多数の可変要素が含まれており、また、同四半期から同社は、「Windows 10」の売上高をサブスクリプション事業と同じように長いスパンで把握し始めることになった。多くの技術企業と同様に、Microsoftも為替変動の影響を受けた。Microsoftのコマーシャル事業も、期待をやや下回る結果に終わった。
Windows 10は来週リリースされる予定で、Microsoftはこの新しいOSが「Windows」をサービスビジネスモデルへと導くことを期待している。
同社業績の主要項目は以下のとおり。
- Microsoftのコマーシャルクラウド売上高は前年同期比88%増で、年間売上高のランレートは80億ドル。これには、「Azure」「Office 365」「Dynamics CRM Online」が含まれる。
- Office 365の個人登録者数は第4四半期に300万人増加して1520万人に達した。
- サーバ製品およびサービスの売上高は4%増加し、Microsoftによるとアニュイティ売上高がトランザクションセールスを上回ったという。
- Windowsの商用分野のボリュームライセンスは第4四半期に8%減少した。消費者分野では、Windows OEM売上高は22%減少した。
- 「Surface」売上高は117%増加して8億8800万ドルだった。
- 「Bing」の検索広告売上高は21%増加した。
- Microsoftによる「Lumia」スマートフォン販売台数は840万台だった。
2015会計年度全体では、売上高は前年比8%増の936億ドル、利益は182億ドル(1株あたり1.48ドル)だったとMicrosoftは報告した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。