「ソーシャルエンタープライズ」という言葉をプッシュすることをやめたSalesforce.comだが、ソーシャルメディアが重要であることには変わりなく、製品への統合を進めている。
Salesforce.comが「Marketing Cloud」プラットフォームに統合する最新のソーシャルメディアが「Instagram」だ。Instagramの広告APIを利用してデータを配信できる。
「L’Oreal、McDonald’s、KLM、Chobaniなどのグローバルブランドがアーリーアダプターとして参加しており、Instagramを利用して顧客とエンゲージし、ファンをブランド支持者に変え、新しい顧客を開拓している」とSalesforce.comのMarketing Cloud担当最高経営責任者(CEO)のScott McCorkle氏は述べている。
Instagramの法人向け事業は、1日に平均7000万の写真がアップロードされ、「いいね!」は25億件に及ぶという。
Instagramは以前から法人向け事業を展開しているが、Marketing Cloudの統合により、Instagram Ads APIパートナーとして企業は積極的に自分たちの活動を公表できるようになる。
「2015年後半に、あらゆる種類の広告主がInstagramの広告を利用できるようになる」とInstagramの広報担当は米ZDNetに語った。「現在、一部のパートナー企業とセルフサービスの購入インターフェイスとAPIをテストしているところで、数カ月後により多くの企業に提供する計画だ」という。
Twitter、Pinterest、Instagramの親会社であるFacebookとの提携と同様に、Salesforce.comはInstagram Adsリンクをすべてサポートし、データをさまざまな方法で企業の顧客に配信する。
たとえばInstagramで上がった顧客サービス問題を「Marketing Cloud」と「Service Cloud」の両方で解決したり、CRMデータをSalesforce.comの「Active Audiences」ツールと同期して重要なユーザー層をターゲットにしたり、「Social Studio」を利用してキャンペーンを展開するといったことが可能になるという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。