沖縄データセンターを活用したハウジングサービス--キヤノンS&S

NO BUDGET

2015-08-11 06:35

 キヤノンシステムアンドサポート(キヤノンS&S)とクオリサイトテクノロジーズは8月6日、沖縄のデータセンターを活用した中小企業向けハウジングサービス「お手軽運用パック」の提供を8月7日より開始すると発表した。

 運用管理対象となるサーバ台数により2つのプランを用意し、月額費用はサーバ2台を対象とする「プランA」が6万3500円、サーバ1台が対象の「プランB」で4万6500円。いずれも税別で、別途機器代金および初期・構築費用、回線費用が必要。2016年12月末までに100セットの販売を目指す。


サービス概要図(キヤノンS&S提供)

 お手軽運用パックは、データセンターの共有ラック8分の1ラックスペース(5U)とデータセンターで預かるサーバ、ルータ、ファイアウォール装置の保守や監視までをトータルで提供し、顧客である中小企業の基幹系、情報系システムをデータセンターで運用するサービス。既存サービスではサーバ台数やラックスペースが大きく、中小企業にとってコストが見合わないケースがあり、その課題を解決するため低価格で提供するとしている。

 また沖縄は震災リスクが低いため、基幹システムやファイルサーバ、グループウエアサーバの運用に活用するだけなく、オンプレミスのバックアップサーバやディザスタリカバリサイトとしても利用できるという。

 キヤノンS&Sは、同サービスにおいて、サポートセンターを中心として導入拠点のサポート、沖縄営業所のサポート、常駐オペレーターによる24時間365日の運用体制を持つ沖縄データセンターの4拠点で連携を図り、保守サポートを実施する。

 ハードウエアの監視からサーバOSやVPN装置の障害切り分け、復旧対応(リカバリ)のサポートまでをトータルで提供する。同サービスではNEC製サーバを利用。独自のマネジメントチップを用いて、遠隔地からの温度/電圧/CPU/FAN/電源などの状態監視、サーバ操作が可能としている。

 一方、クオリサイトテクノロジーズは沖縄データセンターでのPing監視、障害発生時の機器の電源状態確認やON/OFF作業などの現地で必要なサポートを実施する。


保守概要図(キヤノンS&S提供)

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