Googleは米国時間8月17日、「Android 5.0 Lollipop」の後継となる次期OSの公式名称が「Android 6.0 Marshmallow」になることを明らかにした。またそれに引き続いて同日、開発者向けにこの新OSの最終プレビュー版とソフトウェア開発キット「Android 6.0 SDK」をリリースした。
17日にリリースされた完成版のAndroid 6.0 SDKと、Marshmallowの開発者向け最終プレビュー版は、「Nexus 5」「Nexus 6」「Nexus 9」「Nexus Player」向けとなっている。開発者はシステムイメージを自らでインストールするか、今後数日以内に開始されるOver-The-Air(OTA)アップデートを待つことになる。
Googleは「Android」開発者向けブログで「Android 6.0 SDKは完成版だが、デバイスのシステムイメージはまだ開発者向けプレビュー版の状態だ。このプレビューイメージは完成版に近いとはいえ、コンシューマーによる使用は想定していない。また、Android 6.0 Marshmallowが今秋に一般リリースされた暁には、自らの『Nexus』デバイスを手作業で工場出荷状態に初期化し、コンシューマー向けOTAアップデートを受け続けられるようにする必要がある点に留意してもらいたい」と述べている。
今回リリースされた最新版の開発者向けプレビューは変更点こそ少ないものの、Marshmallowで見直された「Permission」(アクセス権限)管理システムに対する最終的なインターフェースを含んでいる。このシステムによりユーザーはアプリごとのアクセス許可をより細かく設定できるようになる。例を挙げると、特定状況下でのカメラやマイクへのアクセス可否を指定したり、アクセス許可の管理を容易に行えるようになる。
サムスンは同日、「Galaxy S6」や「Galaxy S6 edge」「Galaxy Note 5」のユーザーに向けた、Android M(Marshmallow)の新機能紹介ページで、「『WhatsApp』アプリによる位置情報へのアクセスを止めたい?Android Mならアプリの権限設定から位置情報を無効化するだけだ」と記している。
また最新のプレビュー版では、Fingerprint API(指紋API)におけるエラー報告の改善や、指紋登録エクスペリエンスの改良、信頼性の向上を目的としたアップデートが施されている。
また、開発者はMarshmallowのコンシューマー向けの最終版リリースに先立ち今回、Marshmallow対応アプリのアルファ版やベータ版、製品版を、「Google Play」ストアにアップロードできるようになった。これにより、開発したアプリとシステムレベルの新機能とのやり取りをテストできるようになる。
Googleによると「今秋に予定しているコンシューマー向けのリリースに合わせてGoogle Playもアップデートし、『API 23』を用いたアプリで利用可能になる新たな権限管理モデルを用いたアプリのインストールやアップデートを可能にする」という。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。