最新のDevOps技術好きの開発者がアプリケーション開発で利用したいと思っているのがコンテナ技術だ。コンテナ形式で利用できるWebサーバ、メールサーバなどのエッジサーバ技術はたくさんあるが、ミドルウェアはまだ少ない。Red Hatはこの状況を変えようとしている。
Red Hatは2013年より、「Java Enterprise Edition」(Java EE)準拠のミドルウェアスタックをPaaS(Platform-as-a-Service)クラウドの「OpenShift」に統合している。Docker人気に火が付き、コンテナがクラウドアプリケーションで熱望される前のことだ。Red Hatはコンテナの流行を素早くキャッチし、2015年6月には初の運用環境向けのコンテナフレンドリーなプラットフォーム「OpenShift Enterprise 3」を発表した。OpenShift Enterprise 3はDockerコンテナ、Googleのコンテナオーケストレーション技術のKubernetes、そして「Red Hat Enterprise Linux(RHEL) 7」を土台としている。
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そして今回、11月のOpenShift 3.1のリリースに続き、Red Hatのミドルウェア担当バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーのMike Piech氏は、OpenShift上で「JBoss Fuse」「JBoss BRMS」「JBoss Data Grid」をベースとする3種類の新しい「Red Hat JBoss Middleware」サービスをロールアウトすることを発表した。
「3種類のサービスはOpenShift上でDockerコンテナイメージとして提供される。開発者はコンテナベースのマイクロサービスアーキテクチャで、サービスを容易に拡張したり補完できる」とPiech氏は説明する。新サービスの概要は以下の通りだ。
- アプリケーション統合サービス: JBoss Fuseをベースとし、アプリケーション、データ、アプリケーションプログラムインターフェイス(API)を接続して効率のよいビジネスプロセスと分析を構築できる。
- リアルタイムの意思決定サービス: ビジネスのアジリティ改善のため、ビジネスルールを利用した運用上の意思決定自動化を支援するJBoss BRMSベースのサービス。
- データグリッドサービス: インメモリ型の分散型NoSQLデータストアであるJBoss Data Gridをベースとし、アプリケーションの性能、拡張性、開発の柔軟性などを改善する。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。