Intelは米国時間1月4日、ドイツのドローンメーカーAscending Technologiesの買収に合意したことを発表した。Ascending Technologiesは、ドローンが周囲の環境を視認および感知するのを助ける自動操縦ソフトウェアとアルゴリズムで知られる。買収の金銭的な条件は明らかにされていない。
Ascending Technologiesは自社のドローンで使用したり、ほかのドローンメーカーに販売したりする「Sense and Avoid」(感知して回避)アルゴリズムおよび衝突回避システムで、既にIntelの3D深度カメラ「RealSense」を採用していた。
今後、Intelは急速に発展するドローン分野でRealSenseの存在感を高める取り組みの一環として、Ascending Technologiesを活用していく計画だ。
IntelのNew Technology Groupのシニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーを務めるJosh Walden氏はブログ投稿の中で、「Intelはこの好機の最前線に身を置こうとしている。具体的には、ドローンのスマートさと接続性の向上に必要なコンピューティングと通信、センサ、およびクラウド技術の統合を進める好機だ」と述べた。
Walden氏によると、Ascending Technologiesは既存顧客のサポートを今後も継続し、その一方でIntelのPerceptual Computingチームと連携してドローン技術の革新にも取り組んでいく予定だという。
Intelの最高経営責任者(CEO)を務めるBrian Krzanich氏は6日のCES基調講演で、今回の買収について詳しく説明するとみられている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。