伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は1月8日、インターネットセキュリティ企業のウェブルートと販売代理店契約を締結し、同社のクラウドサービス「BrightCloud IP Reputation」を同日から提供開始すると発表した。ビッグデータを活用した脅威分析エンジンで未知の脅威に対応する。
通信事業者や大手製造業、金融機関を中心に販売し、付随する製品販売や設計、構築、保守サポートなどを含めて3年間で5億円の売り上げを目指す。
BrightCloud IP Reputation for Palo Alto Networksのサービスフロー図(CTC提供)
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BrightCloud IP Reputationは、悪意のあるIPアドレスを特定するクラウドサービス。脅威分析エンジンと連携するアドオンソフトウェアをセキュリティ製品にインストールすることで攻撃の検知をサポートする。ウェブルートでは独自の技術で世界中の約43億個のグローバルIPアドレスを追跡、監視しており、機械学習アルゴリズムを使用して危険性のあるIPアドレスをリスト化。リストは1日8万件以上の更新があり、ユーザー企業は常に最新の情報に基づき脅威の対策を図ることが可能。
パロアルトネットワークスの多機能な次世代ファイアウォール用の「BrightCloud IP Reputation for Palo Alto Networks」と、Splunkのビッグデータを活用したログ管理ソフトウェアに対応した「BrightCloud IP Reputation for Splunk」を用意。これらを用いることで、ファイアウォールやログ管理ソフトウェアで不審なIPアドレスからのアクセスをいち早く検知可能となる。CTCでは、パロアルトネットワークス製品やSplunk製品も含めて、BrightCloud IP Reputationの設計や構築、保守サービスなどを提供していく。
またCTCでは、顧客のセキュリティ機器の状況を24時間365日体制で遠隔から監視するセキュリティ監視センター(SOC)を開設している。今後は、遠隔監視のモニタリングサービスとの連携や、他のセキュリティ製品向けのBrightCloud IP Reputationの取り扱いも視野に入れ、セキュリティサービスを拡充していく方針である。