三井不動産リアルティは1月15日、1月以降に新たに開設する「三井のリパーク」駐車場に、高機能セキュリティシステムを導入すると発表した。このシステムは、クリューシステムズが提供するクラウド型映像監視ソリューション「SeeIT」で、高画質な映像データ分析を低コストで行うことが可能な監視カメラ、および監視システムを特徴とする。
同社では、1月15日に新設する「三井のリパーク」天満3丁目第3駐車場(大阪市)を皮切りに、既存の「三井のリパーク」駐車場についても、2月から順次、同システムを設置していく予定だ。
このシステムはクリューシステムズが提供するクラウド型映像監視ソリューション「SeeIT」で、通信機能や録画機能などが内蔵された高機能なカメラと、独自のクラウド技術をパッケージしたもの。遠隔地の映像データ閲覧や映像データ分析ソフトを従来のシステムに比べ、極めて低コストで利用できるとする。鉄道踏切などの遠隔監視のほか、出資を受けている三井不動産の大規模施設などでも多数採用された実績がある。
三井不動産とクリューシステムズは、カメラ本体がアナログ、デジタル双方の同時出力に対応している大規模施設向け「SeeIT」対応型監視カメラシステムを共同で開発しており、共同特許を申請している。
この技術により既設の監視システムを使用したままクラウド環境に接続して管理することができる。従来は全ての映像データを専用回線で外部のセンターサーバに移動するため、分析ソフトはセンターサーバに蓄積された大量の映像データの中から分析する必要があった。「SeeIT」では、必要な映像データのみを抽出し外部のセンターサーバへ移動するため、抽出された映像データのみを分析できる。このため、通信データを大幅に減量し、通信コストを削減できる。