ミドクラ・ジャパンは2月3日、ネットワーク仮想化ソフトウェア「ミドクラ・エンタープライズ・ミドネット(MEM)」の新版「MEM5.0」をリリースした。仮想ネットワークの状態をリアルタイムに分析・管理するツール「MEM Insights」を新たに実装している。
MEMは、仮想化されたL2~L4ネットワークサービスをIaaSクラウド向けに提供するソフト。L2オーバーL3分散型仮想スイッチ、仮想ファイアウォール、仮想レイヤ4ロードバランサなどの機能を備える。OpenStackのネットワークコンポーネント「Neutron」のプラグインとして、OpenStack環境に最適化された仮想ネットワークを提供する。
最新版のMEM5.0に追加されたMEM Insightsは、ネットワーク管理者向けに運用・保守に必要な詳細情報を視覚的に提示するツールで、以下のような機能を備える。
- フローヒストリー 故障対応に必要な物理と仮想環境を含めたパケットフローを、過去からさかのぼって検索する
- トラフィック利用状況レポート テナント毎のネットワーク利用状況について、指定した期間の履歴を確認できる。ネットワークの利用量に応じて課金するといったNetwork as a Serviceの提供に利用可能
- トラフィックカウンター リアルタイムでネットワークの使用帯域や負荷を確認できる。ネットワーク全体のパフォーマンスを維持し、問題にいち早く対応するために有用
- ポートミラーリング ポート、ブリッジ、ルータなどの機器をミラーリングする。ネットワークに起きるインシデントの素早い発見などに役立つ