SCSKとKSKは2月9日、SCSKのモバイルアプリ管理ソフトウェア「Appsnaut Type.II」と、KSKのワンソースマルチデバイス対応ミドルウェア「pronel」を連携させ、既存のPC用ウェブサイトをベースとして全スマートデバイス向けのウェブサイトとアプリを簡単に導入、運用できるソリューションの提供を開始した。販売目標は初年度30社で、3年後には累計50社への提供を目指す。
Appsnaut Type.IIは、iOSとAndroid向けアプリを簡単な設定だけで作成可能なモバイルアプリ管理ソフトウェア。モバイルに対応したウェブサイトをモバイルアプリ内に統合し、ウェブサイト内のどのコンテンツを表示するか選択できるため、商品購入などのコンバージョンへの誘導を促進できるという。
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pronelは、スマートフォン用やPC用などすでに運用しているサイトを流用した開発が可能というワンソースマルチデバイス対応ミドルウェア。ウェブ標準技術であるHTMLやCSS、JavaScriptで構成されたウェブサイトであれば流用が可能で、PC用サイトを元コンテンツとして画面サイズが大きく異なるスマートフォンなどへ流用するといったケースにも対応する。SCSKでは、KSKの国内総代理店として1月18日から同製品の取り扱い、導入支援サービスの提供を開始している。
今回の連携ソリューションは、この両製品を連携することで、既存のPC用ウェブサイトをベースとし、全スマートデバイス向けのウェブサイトとネイティブアプリを簡単に導入、運用できるようにしたもの。
一般的に、スマートデバイス向けネイティブアプリを提供するには、Android向けにはJava技術を有する開発者が、iOS向けにはObjective-CやSwiftの技術者が必要となり、さらにスマートデバイス向けウェブサイトを提供する場合、HTMLやCSS、JavaScriptの技術者が必要となる。
今回の連携ソリューションを使うことで一般的なウェブサイト開発経験のある技術者のみで導入、運用可能となり、これまでに比べ最大50%以上の工数を削減できるという。
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Appsnaut Type.IIとpronelの連携イメージ(SCSK提供)