「Linux Mint」のウェブサイトが改ざん被害に--ISOファイルにバックドア

Zack Whittaker (ZDNet.com) 翻訳校正: 編集部 2016年02月22日 12時06分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 Linuxの人気ディストリビューションの1つである「Linux Mint」のウェブサイトが改ざんされ、同ディストリビューションのダウンロードリンクが、バックドアを追加した「改変版」のリンクへと書き換えられていたという。

 ウェブサイトの改ざんについては、問題の発覚直後である2月21日に、Linux Mintのブログで発表された。

 Linux Mintプロジェクトを率いるClement Lefebvre氏は同ブログで、状況について説明している。なお、Linux Mintは「Ubuntu」と「Fedora」に次いで普及しているLinuxだとされている。

 Lefebvre氏によると「ハッカーは、バックドアを仕掛けた改変版のLinux MintのISOファイルを作成したうえで、われわれのウェブサイトを改ざんし、そのファイルを参照するよう仕向けた」という。

 同氏は「われわれの知る限り、改変されたエディションは『Linux Mint 17.3 Cinnamon』のみだ」「他のリリースや、他のエディションをダウンロードしていたユーザーに影響はない。また、BitTorrent経由で、あるいはURLを直接入力してダウンロードした場合も影響はない」と述べている。

 同氏によると、改変されたISOファイルは20日にダウンロードされたもののみだという。

 この発表からほどなくして、同プロジェクトのウェブサイトはオフラインとなった。

 Lefebvre氏によると、ハッカーによって改変されたイメージファイル(Linux OSのインストールに使用される)は、ブルガリアのサーバでホストされていたという。The Interceptのセキュリティ技術者であり、記者でもあるMicah Lee氏は、より詳しい情報を自らのブログに投稿しており、ハッカーはボットネットを構築するための「Tsunami」と呼ばれるマルウェアをディスクイメージに組み込んだと述べている。Tsunamiを用いることで攻撃者は、遠隔地から感染したマシンにアクセスできるようになる。

 Lefebvre氏は、今回のバックドアは「absentvodka.com」というサイトに接続されるようになっていると述べている。なお、このサイトは本記事執筆時点ではオンラインになっていないようだ。

 今回のセキュリティ侵害では、Linux Mintのウェブサイトとフォーラムが被害に遭ったと考えられている。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んだ方に

関連ホワイトペーパー

SpecialPR

連載

CIO
トランザクションの今昔物語
研究現場から見たAI
Fintechの正体
米ZDNet編集長Larryの独り言
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
山本雅史「ハードから読み解くITトレンド放談」
田中克己「2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
松岡功「今週の明言」
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
大河原克行「エンプラ徒然」
内製化とユーザー体験の関係
「プロジェクトマネジメント」の解き方
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
セキュリティ
「企業セキュリティの歩き方」
「サイバーセキュリティ未来考」
「ネットワークセキュリティの要諦」
「セキュリティの論点」
スペシャル
課題解決のためのUI/UX
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
「Windows 10」法人導入の手引き
ソフトウェア開発パラダイムの進化
エンタープライズトレンド
10の事情
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
展望2017
Gartner Symposium
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
Microsoft Connect()
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell EMC World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
より賢く活用するためのOSS最新動向
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
中国ビジネス四方山話
ベトナムでビジネス
米株式動向
日本株展望
企業決算