IoTが可能にするあらゆるビジネスの資産管理--AT&Tが本腰 - (page 2)

TechRepublic Japan Staff

2016-02-24 11:54

機械設備

 AT&Tは、重機運用企業やOEMメーカー、レンタル企業による重要データの収集を支援するサービスを提供している。企業の責任者はアプリを使って位置や診断内容、使用状況に関するデータを閲覧し、設備の管理、保守の改善に役立てることができる。

 建設機械設備メーカーであるSany Americaでは、顧客や販売店が同社の設備の状態および使用状況を遠隔で追跡、監視するためにこのサービスを役立てている。

 Sany Americaの切削機プラットフォーム・マネージャー、Kevin Grover氏は「2016年中に数百台態勢での設備データ追跡が可能になる見込み。組み立て工程でのデバイス取り付けを開始しつつある」とコメントした。

コンテナ追跡

 AT&Tは、輸送コンテナ向け資産管理ソリューション、AT&T Asset Management Solutions for Shipping Containersを提供している。トラックや鉄道でコンテナを輸送している企業は、AT&Tのネットワークを使って、出発から到着までコンテナやトレーラーを完全に追跡できるという。

 冷凍コンテナの追跡・監視にも使われており、ドライコンテナや発電機および建設現場設備などの高価値資産を管理する企業向けにも提供している。

開発者による統合

 AT&Tはソフトウェア開発者向けに、資産管理アプリケーションを開発するためのツールを提供している。ソフトウェア開発者向けのAT&T Flow DesignerとAT&T M2Xを使い、機器からデータを収集するアプリを開発できるようにする。資産位置、ジオフェンシング、モニタリング、アラートなどを利用し、新しいサービスを開発できる。

 AT&T Cargo View with Flightsafeは、テキサス州プラノにあるIoTイノベーション施設、AT&T Foundryで開発したもの。現在Salesforce.comと協力し、AT&T Cargo View with FlightSafeとSalesforceプラットフォームの統合により、顧客へのサービス向上を研究している。Salesforceを利用する企業は、Salesforceプラットフォームを介してCargo Viewのセンサーデータを閲覧し、輸送品に関する情報をほぼリアルタイムに取得できるという。販売情報と引渡情報の両方をダッシュボード表示することで、顧客サービス向上に取り組める。

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