NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は3月17日、クラウドサーバ上でアプリケーションを仮想化して安全に利用するサービス「Enterprise DaaSアプリケーション仮想化機能」を提供開始した。
- TechRepublic
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同社クラウドサービス「Enterprise Cloud」上で仮想化したアプリケーションの画面を利用端末に転送することで、端末内にインストールしたアプリケーションのように利用することができる。
例えば、ウェブの閲覧やSaaSの利用など、インターネット接続するアプリケーションを同サービス経由だけで利用するように設定すれば、外部からの攻撃はEnterprise DaaSまでにしか届かず、利用端末内の重要な情報が漏えいするリスクを抑えられる。また、Microsoft Officeなどの業務アプリケーションを外出先から利用する際に、モバイル端末内に情報を残さないようにすることが可能になる。Office対応は2016年9月を予定している。
アプリケーション画面だけを転送するため、タブレットやスマートフォンなどの小型端末でも閲覧しやすく、動作も軽快だという。専用アプリからの接続も可能。ワークスタイルの変革にも貢献するとしている。
ユーザー拠点とEnterprise DaaSの間は、同社の仮想私設網(VPN)サービス「Arcstar Universal One」で直結。ネットワークの利用料と接続料は無料。サービスの利用に必要な初期設定と導入後の保守サポートも無償で提供する。
サービス利用のイメージ(NTTcom提供)
現時点で仮想化に対応するアプリケーションは以下の通り。
- Microsoft Internet Explorer 8/9/11
- Microsoft Office 2010/2013(2016年9月予定、ライセンス利用料が別途必要)
- その他の業務アプリケーション(ユーザーによる仮想化設定が必要)
利用料金は、導入時のサーバ工事費が4万3200円、月額の基本メニューはサーバ利用料1台あたり6万4800円、アカウント利用料はIDあたり540円。オプションメニューはウイルス対策オプションがサーバ1台ごとに5400円、追加CPU利用料が1コアごとに2160円、追加メモリ利用料が1Gバイトごとに2160円、追加ディスク利用料が100Gバイトごとに6480円など。