安川情報システムと伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は4月1日、IoTを活用した新規サービス立ち上げを図る企業に向けたトータルな支援サービスを共同で開始した。
安川情報システムのIoT向けクラウドサービス「MMCloud」とCTCのアジャイル開発サービス「CTC Agilemix」を組み合わせ、IoTを活用した新規サービスの立ち上げを支援する。

共同サービス提供イメージ図(CTC提供)
MMCloudは、機器からデータを収集し、配置や稼働状況を把握、分析するクラウドサービス。柔軟なステータス表示、異常データの検知、故障予測などの機能を備え、小規模からの利用にも対応する。2014年のサービス開始以降、エンジニアリングや産業ロボット、ファクトリオートメーション(FA)などの産業分野、スマートシティ、浄水場の公共分野で多くの提供実績があるという。
Agilemixは、ユーザー企業のアイデア創出からアプリケーション開発環境の導入、開発と運用までを支援するサービス。ハッカソン、アジャイル開発、DevOpsなどクラウド環境での柔軟なアプリケーション開発手法のノウハウを体系化し、開発と運用の2つの段階でユーザー企業の新しいビジネス創出を支援する。
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新しく始めたサービスでは、MMCloudで機器からのデータ収集や収集したデータを可視化、分析、Aglilemixでハッカソンの開催やアプリケーションの実現性の確認と検証を支援し、アジャイル開発を通して早期のサービス開始や継続的な機能改善を実現していくという。
支援範囲はビジネスの企画からプラットフォームを使用した検証、機能改善、運用までのIoTサービス提供の全てのフェーズ。製造業やサービス業の企業を中心に提供し、1年間で10社への提供を目指す。