Microsoftは週末、ひっそりと企業向けの「Windows 10」のロードマップを公開した(Walking Catのツイートで知った)。それによると、計画されていたWindows 10の機能の一部がまとめられており、3月に開かれた開発者向け年次イベント「Build」で言及されていたものも多い。
公開された企業向けWindows 10のロードマップからは、どの機能が今夏に登場予定の「Windows 10 Anniversary」アップデートに含まれるのかはわからない。その代わり、「パブリックプレビュー」にある機能が多数リストされているほか(Anniversaryアップデートに含まれると私が予想しているものだ)、2016年のアップデートに間に合うかどうか分からない機能もある(Windows 10の次の“メジャー”リリースであるRedstone 2は、2017年の春に登場と予想されている)。
「パブリックプレビュー」リストにある機能として、Edgeの拡張機能(すでにWindows Insiderでテストが行われている)、エンタープライズデータ保護(EDP)、Microsoft PassportとWindows Helloを利用したサイトやアプリのマルチファクタ認証などがある。エンタープライズデータ保護は企業のデータとアプリをファイルレベルで暗号化し、個人データと企業データをコンテナで分離して漏洩を予防する技術で、Microsoftの代表者は2015年前半より同技術について話をしていた。これまで2回、導入が見送られている機能だ。
ロードマップにある興味深い機能の1つがContinuumだ。Windows Phoneが大きな画面、マウス、キーボードと接続してPCのように動作するというものだ。
このほか、下記などが「開発中」となっている。
- Continuum互換のスマートフォンとタッチ画面対応モニタを接続時、タッチ入力をサポート
- “ノートPC”的な外観の(ただしCPUやOSはなし)新しいフォームファクタのアクセサリのサポート(Continuum互換のスマートフォンとつないで、スマートフォンをノートPCのように使える)
- PCへのプロジェクション(Continuum対応のスマートフォンをWindows 10 PCに接続したモニタと画面に接続)
- PCからPCへのキャスティング
- Windows Defender Advanced Threat Protection
- Windows PhoneとAndroid端末を使ったWindows PCのロック解除
- Microsoft Band 2などのデバイスを使ったPassport認証
- CortanaとAction Centerの連携
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。