HPE、ハイパーコンバージドシステム新版--中規模からブランチまでを集約

NO BUDGET

2016-04-20 08:46

 日本ヒューレット・パッカードは4月19日、仮想マシン(VM)を分単位の短時間で導入可能な、サーバおよびソフトウェアで実現する共有ストレージを組み込んだ仮想アプライアンス「HPE Hyper Converged 380(HC 380)」を発表した。

 企業の中規模システムや拠点(ROBO:Remote Office Branch Office)の集約を目的とした製品で、同社のサーバ「HPE ProLiant DL380」をベースにしたもの。組織はIT運用体制を簡素化し、全体のコストを削減しながら、ハイブリッドインフラへの移行を見据えた環境の整備が可能になるとする。同日より販売を開始、価格は最小構成(2ノード)で1480万円(税別)から。

 本製品の主な特徴は以下の通り。

ユーザーエクスペリエンス(UX)管理ソフト

 VMを配備するためのカスタマイズ可能なテンプレートを使うことで、わずか5回のクリックでVMを導入、15分で容量を追加できる。モバイル対応のUXも用意しており、VMの配備や削除、そして再設定を秒単位の時間で、すべてモバイルデバイスからも行える。これにより、イノベーションのために費やせる時間を増加させるとしている。

 IT部門は内蔵の分析機能とツールを使って、VMの無秩序な拡大や過剰な配備を90%削減でき、生産性と柔軟性を向上させることができる。

IT運用

 統合型ソフトウェアデファインドアーキテクチャを採用し、IT運用を簡素化。単一の管理画面から、わずか3回のクリックで、サービスの中断なしにファームウェアやドライバを更新できる。ミスの可能性が減り、稼働時間が増える。

 同製品はシステム間や拠点間のデータモビリティを実現する、99.999%の可用性を持つとするエンタープライズデータサービス「HPE StoreVirtual VSA」をベースとして構築しており、データサイロをなくし複雑さを軽減、生産性を継続的に確保することができる。

 サポートは、1つの窓口でHPEのハードウェア、ソフトウェアおよびプライベートクラウドと、VMware環境の両方に対応。日本ヒューレット・パッカードの専門家が導入支援するとともに、24時間365日体制で問題への迅速な対応を行い、積極的なアドバイスを提供する。

導入費用と拡張性

 最小2ノード構成から導入でき、要件に応じて最大16ノードまで拡張できる。

 成長を見込んだIT投資の選択肢として、ITとサポートを含むフルサービスソリューションで、使用量に合わせて月額料金が変動する「HPE Flexible Capacity」も用意。また、「HPE Pre-Provisioning」を利用すると、ニーズに先行して設定済みのハードウェアにすぐにアクセスでき、仮想マシンの数に応じた決済モデルを利用できる。

 またデータ保護についても、「HPE StoreVirtual VSA」テクノロジにより障害復旧のコストを62%削減できる。

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