IBM、医療分析のODHと提携--行動医療向けプラットフォーム「Mentrics」を発表

Natalie Gagliordi (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2016-04-22 10:55

 IBMのWatson Health事業部は最新のプラットフォーム「Mentrics」のローンチを発表した。行動医療の改善を図るもので、ヘルスケア分析プロバイダーのODHと提携して提供する。

 Mentricsは、行動的な健康管理の効果を扱うマネージドケア組織での利用に向けた、集団健康管理(PHM)プラットフォームだという。

 Mentricsは「Watson Health Cloud」を利用して、行動的なメディカルサービス、物理的なメディカルサービス、処方箋など分断されている情報源からヘルスケア関連のデータを集めることができる。

 目標は、認知的な洞察を得てリスクを階層化し、最終的に患者の行動的な健康状態を見ながら最適なケアを提供することだ。

 MentricsはWatson Health CloudのSaaSモデルとして導入でき、医療データ、科学的データ、外部の構造化・非構造化データを統合できるという。

 「今日のわれわれのヘルスシステムにおける最大のギャップは、行動的なヘルスケアにある。ODHと提携してこの大きな問題に対応できることを誇りに思う」とIBM Watson Healthのライフサイエンス担当バイスプレジデント、Lauren O’Donnell氏は述べている。

 O’Donnell氏はPHMへのメリットを強調しているが、これはIBMとWatson Healthの事業計画で繰り返されているテーマに通じるものとなる。IBMは「個人レベルから集団レベルまで」の健康の追跡ができるデータと技術の獲得を目指している。

 その一環として、同社は2月、Truven Health Analyticsを26億ドルで買収している

 

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. クラウドコンピューティング

    生成 AI の真価を引き出すアプリケーション戦略--ユースケースから導くアプローチ

  2. セキュリティ

    セキュリティ担当者に贈る、従業員のリテラシーが測れる「情報セキュリティ理解度チェックテスト」

  3. セキュリティ

    クラウドネイティブ開発の要”API”--調査に見る「懸念されるリスク」と「セキュリティ対応策」

  4. セキュリティ

    5分で学ぶCIEMの基礎--なぜ今CIEM(クラウドインフラストラクチャ権限管理)が必要なのか?

  5. セキュリティ

    従業員のセキュリティ教育の成功に役立つ「従業員教育ToDoリスト」10ステップ

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]