IBMのWatson Health事業部は最新のプラットフォーム「Mentrics」のローンチを発表した。行動医療の改善を図るもので、ヘルスケア分析プロバイダーのODHと提携して提供する。
Mentricsは、行動的な健康管理の効果を扱うマネージドケア組織での利用に向けた、集団健康管理(PHM)プラットフォームだという。
Mentricsは「Watson Health Cloud」を利用して、行動的なメディカルサービス、物理的なメディカルサービス、処方箋など分断されている情報源からヘルスケア関連のデータを集めることができる。
目標は、認知的な洞察を得てリスクを階層化し、最終的に患者の行動的な健康状態を見ながら最適なケアを提供することだ。
MentricsはWatson Health CloudのSaaSモデルとして導入でき、医療データ、科学的データ、外部の構造化・非構造化データを統合できるという。
「今日のわれわれのヘルスシステムにおける最大のギャップは、行動的なヘルスケアにある。ODHと提携してこの大きな問題に対応できることを誇りに思う」とIBM Watson Healthのライフサイエンス担当バイスプレジデント、Lauren O’Donnell氏は述べている。
O’Donnell氏はPHMへのメリットを強調しているが、これはIBMとWatson Healthの事業計画で繰り返されているテーマに通じるものとなる。IBMは「個人レベルから集団レベルまで」の健康の追跡ができるデータと技術の獲得を目指している。
その一環として、同社は2月、Truven Health Analyticsを26億ドルで買収している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。