Microsoftが米国時間5月6日に発表した最新の計画によると、「.NET Core」と「ASP.NET Core 1.0」の提供予定が新しくなっている。
名称について簡単に整理しておくと、ASP.NETは現在はクロスプラットフォームに対応したMicrosoftのサーバサイドウェブ開発フレームワークだ。ASP.NET Core 1.0は、これまで「ASP.NET 5」と呼ばれていた技術で、.NET Core 1.0はMicrosoftが2016年初めまで「.NET Core 5」と呼んでいたものだ。
新しいリリース予定は以下のようになっている。
- .NET CoreとASP.NET Core 1.0 RC2ランタイムとライブラリは、5月中旬に提供する。ツールはプレビュー1として、このリリースにバンドルされる。
- .NET CoreとASP.NET Core 1.0 RTMランタイムとライブラリは6月末までに提供する。ツールはプレビュー2としてリリースにバンドルされる。
Microsoftの代表者によると、RC2のランタイムとライブラリのリリースについては「なにか重要なことがない限り」RC2とRTMの間で変更はないという。RC2は、Microsoftが公式にコードをサポートする「go-live」ライセンスで提供されることになっている。
ASP.NETチームはクロスプラットフォームのモジュラー型ASP.NET(ASP.NET Core 1.0)の開発に2年半を費やしている。2014年末、Microsoftは.NET Frameworkをフォークして.NET Coreの構築に着手した。同時に、Microsoftはさらに多くの.NETプログラミングフレームワークワークをオープンソースとして公開し、サーバサイドのウェブ開発フレームワークであるASP.NET 5の形でLinuxとMacでも利用できるようにクロスプラットフォームにすることも発表していた。この取り組みの中核となるのが.NET Coreで、.NET Frameworkのフォークとなる。
2016年初めの段階では、ASP.NET Core 1.0 RC2の提供予定は2016年2月で、RTMは2016年第1四半期を目指していた。Microsoftは1月末、これを延期して「TBD(未確定)」としていた。
Microsoftは、ASP.NET Core 1.0 RC1をリリースした後、.NET Coreでネイティブコンソールやクラスライブラリ、サーバアプリケーション構築のサポートを追加する必要があると考えた。このプロセスは「われわれが予想していたよりも難しいことが分かった」とブログに記されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。