スペインのバレアレス諸島は、4島(マヨルカ島、メノルカ島、イビサ島、フォルメンテラ島)の人口のおよそ90%がネットワークに接続されており、インターネット接続環境が世界で最も優れた島である。21カ国に3億2700万人の顧客を擁するスペインの通信事業者Telefonicaが最近そう述べたという。
しかし、バレアレス諸島州政府が同時期に公開したレポートによると、バレアレスで30Mbps以上のインターネット接続が可能な家庭はわずか49.4%となっており、スペインの平均を15ポイント下回る。さらに、バレアレスでブロードバンドを有する企業はわずか7.6%であるという。
州政府の技術開発担当責任者であるBenjami Villoslada氏は、ネット接続の質が悪いことで、経済発展が妨げられ、企業の競争力が抑制されるため、できる限り早く状況を改善するべきだと考えている。
「島であるために、私たちには列車や航空機、自動車を製造することが難しい。しかし、これらのプロトタイプを製造する前に設計、テストをする人々に、バレアレス諸島に住んでもらうことはできる。こうした人たちには、島に滞在する強い動機がある。それは、楽園にいながらにして仕事ができるということだ。ただしブロードバンドがなければ、そのようなことを考えることすらないだろう」とVilloslada氏は述べた。
Villoslada氏は、バレアレス諸島のための「太陽とデータ」のモデルを開発したい考えだ。「太陽とビーチを求める旅行者としてバレアレス諸島を知っているあらゆる技術系の人材に、太陽とデータの島の住人となってもらいたい。働く場所を探している人は、われわれの村や果樹園の魅力を気に入るだろうが、そのようなところは通信企業にとって価値のある場所というわけではない。そのためわれわれは、通信企業にただ頼ることはできず、欧州の基金をかなり活用する必要がある」(Villoslada氏)
州政府が依頼し、バレアレスの情報社会に関する研究機関Balearic Observatory on the Information Society(OBSI)が実施した調査結果は、2020年までに最大1550万ユーロの投資が必要であると示しており、その投資先について説明している。資金の半分はERDF(欧州地域開発基金)から調達することになるだろう。

太陽とビーチで知られるバレアレス諸島は今、優れたネット環境とオープンソースでアピールしたい考えだ。
提供:Tono Balaguer