レッドハット、「JBoss EAP 7」と「JBoss Core Services Collection」の提供を開始

Steven J. Vaughan-Nichols (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 編集部 2016年06月28日 11時41分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 Red Hatは米国時間6月27日、カリフォルニア州サンフランシスコで開催中の「Red Hat Summit 2016」において「Red Hat JBoss Enterprise Application Platform(EAP)7」の提供を開始したと発表した。また同社は、JBossを用いたエンタープライズアプリケーションの開発を支援する「JBoss Core Services Collection」の提供開始についても発表した。

 JBossは「Java Enterprise Edition(EE)7」に準拠したオープンソースのアプリケーションサーバだ。またJBoss EAP 7には、広く普及しているJava EE 7 APIも含まれている。このミドルウェアスタックは、軽量かつモジュール性の高い、クラウドネイティブなプラットフォームを用いることで、Javaのサーバアプリケーションをサーバ上からクラウド上に移行しようとする企業を支援するものとなる。

 JBoss EAP 7はクラウド環境に最適化されており、特にRed Hatのホスト型PaaS製品である「Red Hat OpenShift」とともに利用することを念頭に置いた製品となっている。

 Red Hatは、OpenShiftとともにJBoss EAP 7を使用することで、コンテナやロードバランシング、エラスティックな(弾力性のある)スケーラビリティ、クラウドの運用状況監視、統合開発環境(IDE)からコンテナへの直接配備といったメリットを享受できるようになると述べている。要するに、OpenShiftとJBoss EAPを組み合わせることで、開発者は生産性を大きく向上できるようになるというわけだ。

 また、OpenShiftとJBoss EAP 7の採用によって、アーキテクチャ面から見て効率の高いDevOps環境も実現できる。さらに、JBoss EAP 7には「JBoss Developer Studio」という独自のIDEも含まれている。

 JBossやRed Hat Developerコミュニティーのメンバーは、このIDEを無償で使用でき、オンプレミスやクラウド上のアプリケーションの開発やテスト、配備を行えるようになる。またJBoss EAPは、「Jenkins」や「Arquillian」「Maven」をはじめとする、一般的なウェブアプリのフレームワークやJavaScriptのフレームワークをサポートしている。詰まるところ、JBoss EAPはクラウド向けの、完全なJava EEミドルウェアスタックと開発ツールを提供しているというわけだ。

 とは言うものの、Red Hatはサーバ環境の顧客を見捨てたわけではない。

 Red Hatは今回、JBoss Core Services Collectionも発表した。これにより、エンタープライズアプリケーション向けの一般的かつ基本的なビルディングブロック(構成部品)が提供される。これらには、ウェブのシングルサインオンや、HTTPのロードバランシング、プロキシ、アプリケーションやサービスの管理および監視といった機能が含まれている。JBoss Core Services Collectionは「Red Hat JBoss Middleware」サブスクリプションの一部として追加費用なしに利用できる。また、各コンポーネントのバージョンごとに、オンラインや電話でのサポートや、アップデート、パッチ、セキュリティフィックスといったものも提供される。

 さらにJBoss Core Services Collectionでは、Red Hat JBossのミドルウェア製品すべてをダッシュボードから一元管理できる「Red Hat JBoss Operations Network」も完全サポートされている。JBoss Core Services Collectionのサブスクリプションには以下のサービスが含まれている。

  • JBoss Operations Network:JBossのミドルウェアとJavaアプリケーションを管理するための監視および管理用サーバ。
  • JBossの「Keycloak」プロジェクトに基づく、シングルサインオンを実現するサーバ:これにより、Security Assertion Markup Language(SAML)ベースの認証やOAuth、認証管理を簡素化するためのその他のオープンなプロトコルがサポートされる。
  • 定番の「Apache HTTP」サーバ。
  • 「Apache Commons」の「Jsvc」デーモン:これによりUNIXベースのシステム上で稼働するJavaのパフォーマンスが最適化される。
  • Microsoftの「IIS」や、Oracleの「Oracle iPlanet Web Server」といったその他のウェブサーバに対するコネクタ。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んだ方に

連載

CIO
シェアリングエコノミーの衝撃
デジタル“失敗学”
コンサルティング現場のカラクリ
Rethink Internet:インターネット再考
インシデントをもたらすヒューマンエラー
トランザクションの今昔物語
エリック松永のデジタルIQ道場
研究現場から見たAI
Fintechの正体
米ZDNet編集長Larryの独り言
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
山本雅史「ハードから読み解くITトレンド放談」
田中克己「展望2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
松岡功「今週の明言」
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
大河原克行「エンプラ徒然」
内製化とユーザー体験の関係
「プロジェクトマネジメント」の解き方
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
セキュリティ
エンドポイントセキュリティの4つの「基礎」
企業セキュリティの歩き方
サイバーセキュリティ未来考
ネットワークセキュリティの要諦
セキュリティの論点
スペシャル
エンタープライズAIの隆盛
インシュアテックで変わる保険業界
顧客は勝手に育たない--MAツール導入の心得
「ひとり情シス」の本当のところ
ざっくり解決!SNS担当者お悩み相談室
生産性向上に効くビジネスITツール最前線
ざっくりわかるSNSマーケティング入門
課題解決のためのUI/UX
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
「Windows 10」法人導入の手引き
ソフトウェア開発パラダイムの進化
エンタープライズトレンド
10の事情
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
Gartner Symposium
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
Microsoft Connect()
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell Technologies World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
吉田行男「より賢く活用するためのOSS最新動向」
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
中国ビジネス四方山話
ベトナムでビジネス
日本株展望
企業決算
このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]