ANAグループは、従業員3万6000人を対象にタレントマネジメントシステムを構築、本格稼働を始めた。グループ横断の戦略的人材活用を目指す。グループ最大の事業会社である全日本空輸(ANA)の人事給与管理システムも刷新し、人材情報の管理体制を一元化した。
ANAグループは2013年に持株会社制に移行し、世界を代表するエアライングループを目指している。時代の変化を先取りする多様な人材の確保、育成を図るとともに、各従業員の能力を最大限に生かすべく、グループ各社が連携して採用、配置、教育などを推進している。今回はこうした取り組みをさらに加速するための一環である。
システム構築にあたっては、電通国際情報サービス(ISID)が提供する統合人事パッケージ「POSITIVE」を採用。タレントマネジメント機能を活用し、異動歴、教育履歴、保有資格等の人材情報を一元管理するとともに、グループ各社にまたがる異動シミュレーションや後継者の育成、管理などを可能とする情報基盤を確立した。
さらに、ANAがこれまで課題としていた、航空会社特有の多様で複雑な勤務給与体系を管理する大規模システムを全面刷新。POSITIVEのパッケージ機能とISIDの開発体制で計画どおりに遂行し、ANAに所属する1万3000人の人事給与業務の効率化と,人事給与からタレントマネジメントまで一元化された情報基盤の構築を同時に実現した。
ANAグループにおけるPOSITIVE活用イメージ(ISID提供)