福岡大学、教育研究システムのネットワーク基盤に次世代ADCを導入

NO BUDGET

2016-08-15 15:37

 福岡大学は、教育研究システム「FUTURE 5」の負荷分散を目的に次世代アプリケーションデリバリコントローラ(ADC)「A10 Thunder ADC」を導入した。

 教育研究システム「FUTURE」(Fukuoka University Telecommunication Utilities for Research and Education)は、時代の変化にあわせて定期的なバージョンアップを繰り返している。最新版のFUTURE 5では、無線LAN認証やeラーニングなどのシステム拡張、利用者の増加に対応する新たな負荷分散装置の導入を検討していた。

 複数の製品を検討した上で、A10 Thunder ADCの導入を決めた。過去の導入経験と価格面を評価した。福岡大学では、1993年から公開しているNTPサーバなどでA10のADCが負荷分散を行っている。秒間14万パケット、帯域にして100Mbpsに相当するNTPサーバへのアクセスを処理し続けているという。

 FUTURE 5には、A10 Thunder ADCを6台導入し、アクティブスタンバイ構成で冗長化することで可用性を高めている。プロクシサーバやURLフィルタリング用のアプライアンスに向けてリダイレクトさせるだけでなく、DNSサーバや無線LAN環境における認証サーバ、検疫システムやWindowsアップデート用の「Windows Server Update Services」(WSUS)、授業で使用するeラーニングや演習のためのLinuxサーバまで、30台以上のサーバ群に対する負荷分散を行っている。

 現在では、学生が持ち込む私物端末を含め、1万台を超える端末がFUTURE 5に接続しており、2万人を超える学生や教職員の安定したアクセスを実現しているという。

FUTURE 5のシステム構成図
FUTURE 5のシステム構成図

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

  2. セキュリティ

    2025年はクラウドを標的にする攻撃が増加!?調査レポートに見る、今後警戒すべき攻撃トレンド

  3. ビジネスアプリケーション

    業務マニュアル作成の課題を一気に解決へ─AIが実現する確認と修正だけで完了する新たなアプローチ

  4. 経営

    プロが教える“使える業務マニュアル”--作成・運用を実現する3つのポイント

  5. セキュリティ

    生成AI活用の潜在的なセキュリティリスクに準備しておくべき「6つの戦略」とは?

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]