ネットワンシステムズは8月25日、オンプレミスとパブリッククラウドをサービスとして「クラウドHUBサービス」を発表、提供を開始した。目標売り上げは3年間で10億円。
クラウドHUBサービスでは、Amazon Web ServicesやMicrosoft Azure、Office 365などマルチクラウドに対応し、あらゆる拠点からクラウドリソースへセキュアに接続できる「マルチクラウド閉域網接続」機能を提供する。また、さまざまなセキュリティ対策をサービス形式で提供することで、クラウドを含めたすべてのリソースを保護する。さらに、クラウドHUB内のセキュアな環境に顧客設備のコロケーションスペースを提供、専用システムをマネージドサービスとして組み込むことが可能だ。
クラウドHUBサービス
サービスの導入メリットとして、同社が検証、評価した最新のセキュリティ製品やクラウド管理システムをサービスとして提供するため、セキュリティ管理やアクセス管理が容易になる点を挙げた。同様に、機器のメンテナンスや管理コストの削減、バージョンアップや脆弱性対応にかかるコストの削減、トラフィックの特性に合わせて経路を最適化などのメリットがあるとした。
ネットワンシステムズ 市場開発本部長 松本陽一氏
サービス開発に携わったネットワンシステムズの市場開発本部長である松本陽一氏によると、クラウドHUBサービスは、顧客からの要望を受けて提供を開始したという。プライベートクラウドは企業がセキュリティを担保し、パブリッククラウドはクラウド事業者がセキュリティを担保する。しかし、それらをつなぐ部分におけるセキュリティは誰も担保しておらず、マルチクラウド閉域網接続を求める声に応えた格好だ。
また、クラウドHUBサービスはオンプレミスサーバからクラウドへの移行の問題を解決する機能を持つ。同社によると、インターネットでのセキュリティ対策などがなどがクラウドへの移行を阻む要因であったが、クラウドHUBサービスでは、マルチクラウドに対応した閉域網接続機能や、セキュリティ機能、セキュアコロケーション機能によりこうした課題に応えるという。
クラウドHUBサービスが求められる背景はこれだけではない。「クラウド化した情報システムにアクセスするデバイスや接続先が多様化しており、ひとり当たりのサーバ利用台数やデータ使用料も増加している。既存のビジネスモデルがデジタル化により新しく変化している例も多い」(市場開発本部ソリューション・サービス企画室のシニアマネージャー 横山哲雄氏)
横山氏はクラウドファーストに移行する要件を「マルチクラウド接続」「コスト管理」「アクセス管理」「脅威管理」と定義し、解決策としてのクラウドHUBサービスをアピールした。
クラウドHUBサービス 提供例
クラウドHUBサービスは、クラウドHUB内部のネットワーク環境を提供する「基本サービス」と、「HUBコネクタ」「クラウドコネクタ」「インターネットコネクタ」「セキュアコロケーション」「ネットワークファンクション」のオプションサービスにより構成される。また、基本サービスは「1Gbps共有(月額12万7000円)」と「1Gbps専有(月額44万3000円)」が用意され、クラウドコネクタは「AWS専有型シングルコネクト(200Mbps、500Mbps)」と「AWS / Azure専有型デュアルコネクト(200Mbps×2本、500Mbps×2本、1Gbps×2本)が用意される。
サービスの展開としては、10月にHUBコネクタのSD-WAN連携、インターネットコネクタのインターネット接続機能、セキュアコロケーションのコロケーション機能、ネットワークファンクションのDIMS(ネットワーク機器構成情報・ログバックアップ)連携を提供する。また12月には、ネットワークファンクションのCASB(クラウドアクセス可視化)機能および各種セキュリティ機能を追加する予定とした。