Operaのサーバにハッキング被害--パスワードなどが漏えいのおそれ

Zack Whittaker (ZDNET.com) 翻訳校正: 湯本牧子 高森郁哉 (ガリレオ)

2016-08-29 10:43

 Opera Softwareは、同期サーバの1つがハッカーに破られ、同社製ブラウザ「Opera」の同期機能を使っているユーザーのパスワードが漏えいしたおそれがあることを認めた。

 Operaはブログ記事で、先週に発生したシステムへの攻撃を「直ちにブロックした」と述べたが、一部のデータが危険にさらされたことを認めた。このデータには、ログイン名など「同期ユーザーのパスワードとアカウント情報の一部」が含まれるという。

 ただしOperaは、危険にさらされたデータの全範囲を把握できていないとしている。

 予防措置として、Operaはすべての同期アカウントのパスワードをリセットしたという。

 この同期機能を使っていたアクティブユーザーは7月の時点で170万人で、Operaユーザー全体の0.5%に満たないという。この機能を使用すると、ユーザーはウェブサイトのパスワードを複数デバイス間で共有できる。

 Operaは、パスワードをハッシュ化およびソルト処理していたことを認めたが、その方法に関する詳細は明らかにせず、パスワードが攻撃者に解読され得るかどうかについて明確に言及していない。

 ブログ記事を書いたOperaスタッフのTarquin Wilton-Jones氏は、同社が「システム上で認証パスワードがどのような処理で保管されているかについて、具体的に明かすつもりはない」とした。この情報を明かすことは、「潜在的な攻撃者の助けにしかならない」からだという。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    生成 AI 「Gemini」活用メリット、職種別・役職別のプロンプトも一挙に紹介

  2. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  3. セキュリティ

    マンガで分かる「クラウド型WAF」の特徴と仕組み、有効活用するポイントも解説

  4. ビジネスアプリケーション

    急速に進むIT運用におけるAI・生成AIの活用--実態調査から見るユーザー企業の課題と将来展望

  5. クラウドコンピューティング

    Snowflakeを例に徹底解説!迅速&柔軟な企業経営に欠かせない、データ統合基盤活用のポイント

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]