Microsoftが企業向けアプリ開発ツール「LightSwitch」事業から段階的に撤退することを正式に発表した。
この動きは多くにとって驚きではないだろう。Microsoftは少し前からすでに業務アプリ開発のツールとして「PowerApps」をプッシュしており、LightSwitchの終了は予想できたからだ。
10月14日付のブログ記事でMicrosoftは、「Visual Studio 2015」(2020年までメインストリームサポートされる)がLightSwitchを含んだVisual Studioの最後のリリースとなると発表した。
「新しいアプリの開発にLightSwitchを利用することは推奨しない」とブログには書かれている。Microsoftは今後も、既存のLightSwitchアプリを利用するユーザーのサポートを継続し、2020年まで重要なバグやセキュリティが関連した修正を提供する予定だ。
Microsoftはこれまで、コードを書かずにカスタムの業務アプリを作成できる開発ツールの分野で、さまざまな試みを行ってきた。
LightSwitchは2010年に「KittyHawk」という開発コードで開発が進められてきたツールで、当時非プログラマがデスクトップ向けに業務アプリを構築できるものと位置付けていた。
2013年にはMicrosoftは「Project Siena」をローンチしている。こちらは、プログラミング作業をすることなくWindowsアプリを構築するためのものだった。
PowerAppsはMicrosoftが2015年にローンチしたもので、iOS、Android、Windowsデバイス上で動くモバイルの業務アプリの接続、作成、共有ができるエンタープライズサービスと位置付けている。PowerAppsは、Microsoftの「Flow」イベント自動化サービス、CRM/ERPの「Dynamics 365」、エンティティデータベース「Common Data Model」にとって重要な技術である。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。