日本マイクロソフト、327機種のWindows 10搭載PCで年末商戦へ本気

阿久津良和 羽野三千世 (編集部) 2016年11月14日 10時06分

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 日本マイクロソフトは11月10日、年末商戦に向けた取り組みを発表するイベント「Windows Innovation Day」を都内で開催した。「楽しめるデバイスとしてのPCを訴求」「店頭での体験をさらに向上」「パートナーエコシステムの拡大&連携強化」の3つをテーマに、Windowsエコシステムの拡充を目指すとする。


 同社は今回、Windows 10のシェア拡大に向けて「新たなパーソナルコンピューティングへの期待」「働き方改革とセキュリティへの注目」という2軸を掲げた。

 前者はスマートフォン1台で満たせるという考え方がある一方で、仕事や創造的活動といったシナリオにおいては、PCの優位性が再認識され、新たな局面に入りつつある。そのため新たな体験を提供できるデバイスが利用者から求められていると、同社 代表取締役 社長 平野拓也氏は自身の考えを語った。

 後者に対しては、ワークスタイル改革を実現するためのPCが必要だとした。「いつでもどこでも仕事ができる環境が必要になっている」(平野氏)背景から、2-in-1 PCの需要が高まると同時に、セキュリティ対策の注目度・感心度が高まり、経営課題の1つに並ぶようになった。「Windows 10は新たな体験を提供できる基盤であると同時に、豊富なセキュリティ機能で安全なテレワーク環境を実現できる」(平野氏)


日本マイクロソフト 代表取締役 社長 平野拓也氏

 そして2016年の年末商戦に対して、(1)楽しめるデバイスとしてのPCを訴求、(2)店頭での体験をさらに向上、(3)パートナーエコシステムの拡連&携強化――の3方面から注力すると語る。

 1つ目はMicrosoftが米国時間10月26日に開催した「Microsoft Windows 10 event」を開催し、Windows 10の訴求対象として“クリエイター”を掲げたことが大きく影響している。以来、米国本社と日本法人はクリエイターなどの創造的活動が中心のユーザーを対象にしたWindows 10の訴求を強めている。平野氏は、「これまでWindows PCは会社、事務作業での利用が多かったが、今後はデバイスの特長を生かして音楽や写真といった趣味分野で活躍するデバイスとして訴求する」と述べた

 2つ目は販売方法の変更。顧客が店頭でWindowsデバイスに直接触れて、楽しみ方を理解することが重要だと平野氏は語る。以前のようにスペックベースではなく、利用者の体験につながる方法で販売し、「モノ(デバイス)売りからコト(体験)売り」へシフトするという。具体的には既に設置している全国27カ所のWindowsエリアに専門の3人のプロダクトアドバイザーを配置し、顧客に最適なデバイスを提案していく。


会場の外に設置した体験コーナーでは、顧客の需要シナリオに沿ったデモンストレーションが行われていた

 さらに11月10日から年末商戦に向けた「My ヒーロー PC」キャンペーンを実施する。同社 執行役員 常務 コンシューマー&パートナーグループ担当 高橋美波氏は「デバイスを購入する利用者=ヒーローとし、個人によって異なる需要にあわせて訴求、販売していく」とキャンペーンの概要を説明した。また、法人向け顧客に対しては、11月30日に虎ノ門ヒルズフォーラムでWindows 10の活用シーンなどを解説する「Windows 10 エンタープライズ アカデミー」、12月13日に品川本社でWindows 10関連セミナーを開催する。


日本マイクロソフト 執行役員 常務 コンシューマー&パートナーグループ担当 高橋美波氏

 3つ目は、高橋美波氏がパートナー企業の責任者を交えて、「クリエイティブ」「ゲーム/エンターテインメント」「セキュリティ」の3分野に対してアピール。クリエイティブ分野はピクシブ 執行役員 伊藤浩樹氏やアニメ映画監督 神山健治氏が登壇し、Windowsデバイスの可能性を強調した。ゲーム/エンターテインメント分野はスクウェア・エニックス・ホールディングス 執行役員/ファイナルファンタジーXV プロデューサー 橋本信司氏が登壇し、当日発表したXbox One S上で動作するゲームを紹介。そしてセキュリティ分野では、ヤフーとドワンゴがWindows Helloによる生体認証へ対応表明したことを明らかにした。

 ヤフー IDソリューション本部 本部長でユニットマネージャー 森健氏によれば、Yahoo! Japanのアクティブユーザー数は3614万人におよび、2016年4~9月の平均ログイン試行数は月間1億5000万回を超えるという。ここから利用者の利便性やセキュリティ向上を目指すため、Windows 10 バージョン1607から対応したMicrosoft Edge経由で利用できるWindows Helloへの対応に至った。なお、ヤフーは生体認証技術などを利用したオンライン認証技術の標準化団体「FIDO Alliance」にも参画している。


ヤフー IDログイン サービスマネージャー 伊藤雄哉氏(左)、ヤフー IDソリューション本部 本部長/ユニットマネージャー 森健氏(右)

 最後に登壇した日本マイクロソフト 執行役員 OEM統括本部長 金古殻氏は、「2-in-1 PCは昨年同時期と比べると30%以上も機種が増加し、非常に大きな成長を感じる。今年の年末商戦は、(昨年同時期比25%増となった)327機種のWindows 10搭載PCを市場に送り出したい」と強く意気込みを語った。


日本マイクロソフト 執行役員 OEM統括本部長 金古殻氏

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