コミュニケーションツールのSlackは米国時間12月7日、Googleとの提携を発表した。共通の顧客向けに「Google Drive」との深いレベルで統合するもので、Google Driveが構築中のボットを利用したSlack内での通知などが計画されている。
Slackは開発者やビジネス用途での利用が多いコミュニケーションサービス。チームベースでのコラボレーション向けに、特定のトピックに基づくチャネル、プライベートチャネル、直接やりとりができるダイレクトメッセージなどの機能を持ち、ドラッグ&ドロップでのファイル共有も可能。モバイルにも対応している。
今回のGoogleとの提携は、Slackの利用者にGoogle Driveのファイルを共有するユーザーが多いことを受けてのものだという。
提携の下、Google Driveが構築中のボット機能をSlack内で利用できるようにする。実現すると、コメントやアクセス要求などをボットが知らせてくれるようになるという。メッセージボタンを使ってSlackからのコメントを承認/却下できるほか、Google Docsを開くことができる。
Slackで共有するGoogle Driveファイルの権限チェック機能も提供する。チャネルでファイルが共有されると、Slackが共有対象としたグループにアクセス権限があるかどうかを確認する。もし合致しない場合は、共有設定を更新するように促すプロンプトを表示するという。
管理者はGoogleのグループ共有機能Team DrivesとSlackチャネルとを接続でき、Slackチャネルにアップロードされたファイルは自動的にTeam Driveでバックアップされるようになる。合わせて、Team DriveのアップデートはSlackで共有される。高度なクラウド制御を必要とする顧客には、Team Driveをメインのデータ保存先として設定できるオプションも提供予定とのこと。
このほか、Google DocsドキュメントをSlackでプレビューできる機能、「G Suite」(旧名称「Google Apps for Work」)管理コンソールからSlackをプロビジョンできる機能なども計画している。
これらの統合は2017年前半より提供を開始する。