ミラクル・リナックスは、12月14日、2017年3月31日のメンテナンス更新が終了するCentOS 5の修正パッチ提供サービスを開始すると発表した。また、同じく2017年3月31日にサポートが終了するRed Hat Enterprise Linux(RHEL)5のユーザーに対する、CentOS 5への移行支援サービスも提供する。
CentOS 5は、RHELのソースコードをベースに開発されたフリーのLinuxディストリビューションで、コミュニティによる、新機能の追加やセキュリティ対策用のパッチのリリースが行われる「完全更新」と、最低限必要とされるセキュリティ対策用のパッチのリリースを想定した「メンテナンス更新」の2種類が提供されていた。
しかし、「完全更新」は2014年にすでに終了しており、「メンテナンス更新」も2017年3月31日に終了する。これに対し、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)セキュリティセンターでは、システム管理者に速やかな移行を求める注意喚起を行っている。
ミラクル・リナックスの「CentOS 5向けパッチ提供サービス」を受けることで、2017年4月から約3年CentOS 5を安心して利用できるようになる。また、RHEL 5のユーザーは、CentOSに移行することで約3年修正パッチの提供を受けられるようになる。ミラクル・リナックスでは、技術問い合わせを受け付けるメニューを用意している。
「CentOS 5向けパッチ提供サービス」の受注開始日は2016年12月14日から。サービス開始日は、2017年4月1日から。価格(税別)は、1システムあたり年間90万円。