高速バスの安全性向上へIoTを活用へ

NO BUDGET 2017年01月11日 07時15分

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 WILLER EXPRESS JAPANと富士通交通・道路データサービス(FTRD)は、2016年12月28日、FTRDが提供する「道路パトロール支援サービス」を活用し、高速バス「WILLER EXPRESS」で走行データを収集し、運行品質を向上する取り組みを企画、検討すると発表した。WILLER EXPRESSは、日本全国毎日20路線230便運行しており、2015年の年間利用者は約273万人に上る。

 道路パトロール支援サービスは、スマートフォンを車両に搭載し、スマートフォン内蔵の加速度センサにより自動的に道路の凹凸や段差の情報を収集し、路面状態を診断するクラウドサービス。複数回の走行データを統計処理することで、路面に対する走行データの網羅性を向上できる。日々の運行で走行データを集めることにより、評価精度を高められる。


検証概要(左:検証車両、右:検証機器)

 両社はすでに検証を開始しており、同一車両・同一路線で計4回の走行データ収集を行った。検証では、「道路パトロール支援サービス」の地図データ上に登録した走行路線に対して100m単位の評価区間を設定、振動レベルを5段階に分け各回の路面評価結果を比較した。

 その結果、走行車線の違いなどにより評価結果に大きな差異が発生した区間は、全体約4000区間中で、100区間程度。9割以上の区間において同等の路面評価ができていることを確認した。また、減速帯など強い振動レベルで評価すべき地点を適切に評価できていることを確認した。


高速バスの走行データによる路面評価画面サンプル(地図は株式会社ゼンリンの著作物。Copyright 2015 ZENRIN CO., LTD. 『許諾番号:Z13LD第749号』)

 両社は、今回の検証で、路面状態を可視化でき、運転者の業務経験年数に関係なく各路線の走行注意地点を把握できるようになった。また、IoT・プローブデータ活用から得られる路面情報が、運行サービスの品質向上に有効であることが確認されたとしている。

 今後は、既に各車両に導入している車載タブレットの有効活用の方法や、路面評価結果の情報共有の仕組みを検討していく。また、高速路線バス事業者向けサービスを、新たなサービスとして提供していく。

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