NPO法人気張る!ふるさと丹後町とUber Japanは、12月21日、同NPO法人が京都府京丹後市で展開する「公共交通空白地有償運送」 (通称「ささえ合い交通」)で、Uberのアプリを活用した現金決済サービスを開始すると発表した。
「ささえ合い交通」は、法定要件を備えた運転者と登録済みの自家用自動車が、交通空白地での交通ニーズに応えるサービス。2016年5月26日よりスタートしており、年中無休で運行されている。運行時間は8:00~20:00。運賃は、最初の1.5kmまで480円、以遠は1kmごに120円加算される。地域住民以外に観光客なども利用できる。京丹後市丹後町内が乗車可能地域で、京丹後市全域で降車できる。現在登録しているドライバー数は18人。
同サービスの総実車走行距離は半年で3,416kmとなり、利用者によるドライバーの評価の平均は、5点満点中4.92。この数値は、東京のプロのドライバーの平均評価の4.6よりも高い結果となっている。
「ささえ合い交通」でのドライバーと利用者の属性
同NPO法人によると、個別訪問をした人へのヒアリング結果で、同サービスを利用できない理由として「スマートフォンがない」(19%)、「クレジットカードがない」(21%)、「(丹後町外で乗車できないため)目的地に行くことができても帰ってくることができない」(25%) という声があった。そこで、クレジットカードを持っていない人でも利用できるよう、現金決済を開始することにした。
また、Uberでは期間限定でタブレットを無償で貸与し、さらに近所の人が代理で配車を行う「代理サポーター制度」を9月18日より導入した。代理配車は現在利用者全体の約40%になっている。この制度を利用した際、利用者が後日乗車料金を代理人に支払う手間があったが、今回、現金決済が可能となり、利用時に直接ドライバーに現金で支払うことができるようになる。
「ささえ合い交通」利用風景
現金決済は、App StoreかGoogle PlayストアでUberのアプリをダウンロードし、登録後、支払い方法で「現金」を選択して配車をリクエストする。
アプリ利用画面
現金決済サービスは、東京で展開するUberBLACKおよびUberEATS には適用されない。