VisaとMasterCardが提携し、「Visa Checkout」と「Masterpass」の決済トークンの普及促進に向けて協力することになった。
この「相互トークン化契約」により、Visaはトークン化されたMasterCardの決済認証情報を要請してVisa Checkoutで利用することが可能になり、MasterCardはトークン化された認証情報をVisaに要請してMasterpassで利用できるようになる。
2014年に発表された「Visa Token Service」(VTS)は口座番号や有効期限などのカード所有者情報の代わりに、トークンとして知られるユニークなデジタル識別子を使用する。トークンを使えば、カード所有者のアカウント情報を開示せずに決済を実行できる。
Visaは2016年10月、VTSプラットフォームをサードパーティーに開放し、メーカーや発行者、IoT開発者、ウォレットプロバイダー、小売業者などがVisaのデジタル決済プラットフォームをあらゆる端末で提供できるようにした。
同社はその後、Visa Checkoutプラットフォームを競合デジタルウォレットサービスに開放し、Googleの「Android Pay」と連携した。
10月にはMasterCardがGoogle、サムスン、Microsoftが提携し、Masterpassとそれら大手テクノロジ企業のデジタルウォレットサービスを連携させることも発表された。
2017年初頭より、「Android Pay」「Samsung Pay」「Microsoft Wallet」を利用するMasterCardカード所有者は、同じトークン化認証情報と端末認証情報を使って、Masterpassに対応した小売りサイトでオンライン決済を完了できるようになる。
VisaのVTSと同様、MasterpassもMasterCardとほかの決済ネットワークのカード詳細情報など、あらゆる決済情報を同プラットフォーム上で保管する。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。