日本銀行は4月1日、決済機構局内で「Fintechセンター」を設立すると発表した。
日本銀行総裁の黒田東彦氏(出所 日本銀行ウェブサイト)
Fintechの動きが金融サービスの向上や持続的成長に資するものとなるよう、Fintechへの取り組みを強化し、民間銀行などとの情報交換や連携を進めるほか、日銀が主催するFintech関連のイベントを取りまとめ、情報発信する。
日本銀行総裁の黒田東彦氏は、「金融がもともと“情報”と密接に関わっていることを踏まえれば、情報技術の発達は金融サービスのフロンティア(境界)を大きく拡げ得るもの」と指摘。
「Fintechを発展させ経済全般に最大寄与するものとしていくうえでは伝統的な企業だけでなく、金融以外の企業や学会との相互交渉やコミュニケーションが必要」とセンター設立の経緯を説明した。
日本銀行としてはFintechセンターが外に開かれた拠点として金融実務と先端技術、調査研究、経済社会のニーズを結びつける「触媒」の役割を果たすよう努めるとアピールした。