キヤノンITソリューションズと富士通は1月24日、SoE(Systems of Engagement)領域のシステム開発事業分野で協業すると発表した。富士通のデータベースとキヤノンITSのウェブアプリケーション自動生成ツールを連携させたサービスを2月上旬から提供する。2020年に売り上げ50億円を目指す。
協業の背景にあるのは、基幹システムなど従来型情報システムSoR(System of Record)領域における生産性向上・業務効率化から、顧客との関係性深拡大を重視したSoE領域での新たな価値創造が求められているから。
キヤノンITSは企業のこうした課題に対応するため、富士通のデータベース「FUJITSU Software Enterprise Postgres (Enterprise Postgres)」に対応した、キヤノンITSのウェブアプリケーション自動生成ツール「Web Performer」の提供を開始する。
Enterprise PostgresはOSSデータベース「PostgreSQL」をベースに、セキュリティや処理性能、信頼性を実現する同社独自の技術を実装している。
Web Performerは、ノンプログラミングでJavaによるな開発が可能な超高速開発ツールであり、GUIエディタなど可視化された開発画面を活用しながら、システムの利用者と開発者が一体となり、スピード感を持ったリリースを繰り返し、システムを改善していく共創型のアジャイル開発を目指している。
Enterprise PostgresとWeb Performerとの連携により、顧客のニーズや変化を先回りして理解し俊敏かつ持続的な対応が求められるSoE領域でのシステム開発を支援するとした。
Enterprise PostgresとWeb Performerはいずれも月課金で利用できるため、スモールスタートや提供するサービスを改良しながら段階的にシステムを拡大できるとした。Web Performerは税別価格380万円から。