SAPジャパンは3月27日、事業計画など管理する「SAP Integrated Business Planning」の自動化機能を強化した と発表した。
SAP Integrated Business Planningは、クラウドベースの統合プランニングソリューション。自動車、化学、消費財、流通/小売、ハイテク、製造、鉄鋼、採鉱、製薬、サービスといった幅広い業種で利用され、販売事業計画や需要の感知と予測、在庫と供給の最適化、例外に基づくレスポンス管理を支援する。
今回の強化では、機械学習インテリジェンス機能が新しく導入され、オムニチャネルによる補充や製品のセグメンテーションをよりきめ細かく行えるようになった。機械学習機能は、SAP Cleaを通じて提供される。供給不足の状況における公正分配など、計画の自動化も強化され、新しいプロセスオーケストレーションアプリによって、短期、中期、長期の計画プロセスの自動化と監視を実現する。
また需要の感知と予測では、ABC/XYZセグメンテーションが改良され、統計予測などにより、顧客や製品セグメントに適した計画、コスト、サービスを判断できる。モニタリング機能では、新しい分析/ダッシュボードアプリが用意され、迅速な意思決定の支援や在庫のコスト要因などのインサイトが提供される。サプライチェーンネットワークについても、状況を数値化して的確に把握できるようになった。さらに製品ライフサイクル管理では、フェーズイン/フェーズアウトモデリングの向上によって在庫の陳腐化を管理しながら製品投入を最適化していく。