NTTコムと日本MS、ハイブリッドクラウド基盤の開発と販売で協業

NO BUDGET

2017-03-28 14:31

 NTTコミュニケーションズと日本マイクロソフトは3月24日、ハイブリッドクラウド基盤の展開で協業することを明らかにした。2017年4月から、NTT Comが提供するクラウドサービス「Enterprise Cloud」と、日本マイクロソフトが提供するクラウドサービス「Microsoft Azure」を組み合わせたサービスをエンタープライズ企業に提供する。

 具体的には、障害復旧「Azure Site Recovery」、バックアップ「Azure Backup」、仮想マシン「Azure Virtual Machines」、ストレージ「Azure Storage」などのクラウドサービスを、Enterprise Cloudのオプションとして提供する。また、NTT Comの企業向けICT基盤運用管理サービス「Global Management One」の対象サービスにMicrosoft AzureのIaaSを追加する。

 これに伴い、NTT Comの管理ポータル「Cloud Management Platform(CMP)」によるハイブリッドクラウド環境の一元管理が可能となり、契約からサポートまでを一元窓口で対応する。

 Global Management Oneは、ICT基盤の日々の運用業務や、サイトリカバリの定期リハーサルなどのBCP対策までをトータルにアウトソースできるサービス。今回、Microsoft Azure(IaaS)への対応が追加されることで、利用企業は、Azure以外の基盤も含めたハイブリッド基盤を包括的にアウトソースし、グローバルで統一された仕様・品質で運用管理できるようになる。

ハイブリッドクラウド基盤のイメージ
ハイブリッドクラウド基盤のイメージ(出所:NTTコミュニケーションズ)

 また中堅中小企業向けには、「Office 365」による働き方改革ソリューションの提供も新たに開始する。Office365とNTT Comのクラウドサービスに関する契約やサポートなどを一元化させ、シームレスなソリューションとして提供する。さらに両社のクラウドサービスの利用に必要なプロセスも自動化・簡略化し、NTT Comのコンタクトセンターでサポートを行う。

 NTT Comでは、約100人のエンジニアに対し、Azureに関する技術習得を進めている。今後は、Enterprise CloudのオプションにAzureの人工知能(AI)機能やビッグデータ分析機能などを加えていく。また、相互接続環境をオンデマンドで提供する体制も両社で構築していく予定だ。

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